メタファイル(Windows標準図形フォーマット)の閲覧、保存、およびクリップボード操作
図形をサポートするソフトは数多くありますが、そのフォーマットの変遷には閉口します。古い図形を読み出そうとして、読み出せなくなって困ったことはありませんか?
インターネットの普及にともないビットマップ系の画像は、JPEG形式や、GIF形式に落ち着いてきました。
しかし、ドロー系の画像は大会社の利権争いで当分落ち着く気配がありません。ユーザーとしては、それで不便を強いられたからといって仕事の遅れの口実にはならない訳で、とりあえず、なんとかしたいと思う訳です。
Windows には標準図形フォーマットとしてメタファイル形式(*.wmf)があります。
この形式は1985年にMicrosoft社 がWindows 1.0 が発売したときからずっと維持されている形式です。32bit版のWindows 95 を発売したときに拡張メタファイル形式(*.emf)への移行を推奨しましたが、Windows98 に至っても標準メタファイル形式はサポートされ続けています。
機能的には若干貧弱ではありますが、ひとつのフォーマットが15年以上サポートされるというのは評価に値すると思います。
このような背景の下、「メタファイル」を開発しました。
「メタファイル Version 1.0」はメタファイル形式(*.wmf)で保存されたファイルを閲覧したり、名前を付けて保存したりします。
余計な機能を一切省いてシンプルに設計されています。
MS-Word などで作成した図形を文書ファイルだけでなく、メタファイル形式(*.wmf)で保存しておけば、長期間のサポートが受けられると思います。メタファイル形式(*.wmf)は直接Visual Basic のコントロールにロードすることもできますので、開発者にとっても便利だと思います。
本当の目論見は図形データベースです。データベースはその性質上、長期間に渡って安定したフォーマットが要求されます。
メタファイル形式(*.wmf)をデータベースのドロー系図形の標準フォーマットにしておけば、Windows系を想定したデータベースサーバーにおいてメンテナンスコストの削減につながると考えています。
図形データベース構築におけるツールとして「メタファイル」を役立てて頂ければ幸いです。