描画プログラムの雛形
比較的最近まで、データをもとにした図(グラフはもちろんのこと、FEMの要素分割図なども含む)を、N88BASICによるプログラムによって、パソコン(98)画面上とGP-GLなどをサポートしたプロッタに対して描画していた人は、あの感触が忘れられず、Windowsの時代となった今でも同じ様にして自分勝手な図面を書きたい!!とか思っていることでしょう。
上記の方法の最大の難点は、画面とプロッタへの描画のために、ほとんど同じだがやっぱり違うコードをそれぞれ書かなければならなかったことで、本当はその人は書くのがいやだったことでしょう。
Windows時代のBasicといえばVisualBasic(以下VB)ですが、それを使ってみようとは思っ
たものの、やはり少し使い勝手が違うので、その人はほとんど使用をあきらめていたことでしょう。しかし、VBを使えば、画面描画だけをコーディングすれば、あとはクリップボード経由で印刷できるかもしれない…。
そこで、本プログラムは、VBを使用して、パソコン通信上で皆さんが提供していただいている多くの非常に有用な情報を取り入れつつ、何とか、
PictureBoxに対して描画 (Sub PlotMain)
そのためのデータの読み込み (Function PlotLoad)
必要ならば書き込み (Function PlotSave)
必要ならば印刷 (Sub PlotPrint)
の4つのプロシージャのみ(plot.basコードモジュール内)をコーディングすることにより、
MDI形式(窓の中に窓があるソフトの外観)での画面描画、クリップボードへのコピーをサポートしたプロットプログラムの雛形として誕生しました。この程度のプログラムはVBならだれでも作れるとのお叱りを受けることとおもいますが、勉強として作成してみましたので、ご不満もあるでしょうが、よろしかったら使ってみてください。用途の非常に限られたWizardと思っていただければ幸いです。
すなわち、いままでPC98の画面(0,0)から(640,400)に描いていたことを、
オブジェクト: MDIFrmMain.ActiveForm.PicMain
に書くだけです。確かに若干の違いはあります。たとえば、
line(100,100)-(200,200)
は
MDIFrmMain.ActiveForm.PicMain.line(100,100)-(200,200)
と書く必要があるでしょう。詳しい使用方法は「使い方.wri」を参照してください。