テキストファイルの中のBSやtab を書き直して取り除きます
solve は BSとtab を除去するフィルタプログラムです。通信記録ファイルには訂正の時に打ったBSが「(誤記)BSBS..BS(訂正)」のように誤記といっしょにしっかり記録されています。solve はこれを解消してただの「(訂正)」に直します。通信機録を活用するのに役立ちます。
通信プログラムと通信サービスとの組み合せによっては、ログファイル(通信のやり取りを記録するファイル)の中にBSが含まれていることがあります。
この正体は、一つにはこっちがコマンドや本文を打った時にまちがえて訂正のために打ったバックスペースが記録されたものです。印刷してしまえば分らなくなることが多いのですが、たいがいのプログラムに食わせるとちゃんと訂正していないのと同じ扱いになってしまいます。つまり、見つかるはずの語句が検索できなかったり、字数が正しく数えられなかったりして困ります。
もう一つは向こうが送ってくるものです。たとえば残り処理量を表示するのに、処理がちょっと進むたびに前の表示をBSして書き重ねをする、なんてのはデジタル表示みたいでかっこいいので私もよくやりますが、この時のBSが残ってしまいます。こちらはもっと問題で、何しろ何度も書き直しますから、延々とBSが並ぶことになります。なかなかやっかいです。
BSを消そうと思って、まずエディタに掛けてみました。そうしたら 500以上バイトの長い行があって、いつも使っているエディタでは行末を捨てられてしまいました(もちろん長くなるのもBSのせいです)。 sedも、BSだけただ消すのならともかく訂正で誤記を上書きするとなると手も足も出ません。
こんなわけで、とうとう専用のプログラムを作らなければならなくなりました。それがsolve です。