PROLOG50 「おそろしい糖尿病」の自己検査
今回は先月入院した時に心に大きなショックを与えられた「糖尿病」の方達の合併症
で苦しんでいる状態に関連したテーマをとらえてみました。「糖尿病」がいかにこわ
い病気かを,整形外科と眼科が同一の病棟にかかわらず大いに認識いたしました。
それというのは,整形外科において足を負傷されている方の多くに,尋ねますと,お
おかたの方が交通事故という返事にありました。その中で,片足を切断した方に「交
通事故でたいへんですね」といいますと,「いや,違いますよ,あなたと同じように
糖尿病の合併症をこじらせて,この始末ですよ」と,乾いた自嘲の返事がありました
。迂生の右眼の手術後の当て金をみて,その方は,迂生を糖尿病の網膜剥離と推察し
たようでした。いうなれば,同一の病気の合併症がひとりは足の壊死となり他は片目
失明のおそれある網膜の剥離ということになったと理解しあったのです。迂生は会社
の半開きドアに額を衝突した話しはせずに門前小僧よろしく話題の中心を糖尿病にウ
ンチクを傾けました。思い出せば,去年の入院では,隣のベットの方は両足の踵の骨
が出ている(壊死)治療と眼の手術,加えては人工透析という三重苦にある方と病気
の情報交換をいたしました。あるいは,眼底出血が毎朝わかめの海中の揺らめきにあ
る移動をしたり,その出血が真っ赤な部分で見られるといった状態の方などこわい話
しはつきることはありませんでした。血液中の糖分が慢性的に過剰な状態になりやす
い体質を糖尿病といい,日本人の約5%がこの体質を持っています。症状がでないた
め発見が遅れたり,高血糖を指摘されても放置した人が少なくなく,長期間高血糖が
つづいて失明や脳梗塞などの重大な合併症を引き起こしている。今回入院では,糖尿
病の合併症のサンプルを観察できたのは,迂生の眼疾病の手術が5回目というレァケ
ースのおかげでありますが,40,50歳の方がこの病気の合併症で人生の挫折を味
わっているのは見逃せないことでした。PROLOG学習に名をかりて今回は糖尿病はまこ
とにこわい病気ということを知っていただくために拙作を公開いたす次第です。
ソフト名: | おそろしい糖尿病 自己検査 |
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動作OS: | MS-DOS |
機種: | PC-98 |
種類: | フリーソフト |
作者: | 原 系之助 |