グラフィック画面にメモリーデータを表示
メモリ上にどの様にプログラムがロードされているのか、データがどの様にメモリ上に展開されているのかなどを知りたいと思うことがあります。特に、メモリ常駐化プログラムの開発・動作確認時には切望されます。MS−DOSの場合、システム標準添付のSYMDEBコマンドを使用してメモリの内容を16進数としてや文字コードとして簡単に見ることができます。しかしこの方法では、局所的に詳細にメモリの内容を見るには優れていても、大局的にメモリの様子を見たい場合には不便な面もあります。
そこで、グラッフィック画面を利用したメモリの大局的様子を表示するプログラムSHOWMEMを作成しました。PC98の場合、グラッフィック画面は640×400ドットまで表示でき、標準で各ドット毎に8色の色が選択できます。そこで、メモリの内容を8グループにわけ、それに対応した色を表示することにより、1画面に最大256Kバイトの内容を表示することを考えました。実際は操作スピード、表示の見やすさを考え、画面分解能を640×200ドットにし、111Kバイトの内容を表示することにしました。また、DOS/V版では、640×480ドットモードで約240Kバイトの表示です。なおこの設定は、プログラム先頭の定数定義を修正することで簡単に変更できるようにプログラミングしてあります。