マルチポートRS-232Cドライバ(各社マシン/ボード対応)
MCDは複数のシリアルポート(RS-232C)をサポートするデバイスドライバです。通常CONFIG.SYSで登録して使いますが、フリーウェアのADDDEVなどで必要なときに登録し、必要がなくなったらメモリから取り除くこともできます。TSR(常駐ソフト)ではなくデバイスドライバの形をとっているため、ファイルハンドルでオープンするだけで簡単に使用することがことができます。また、
A> copy foo aux
のようにして、データDOSのコマンドラインから簡単にシリアルポートへ出力することができます。
MS-DOSにはシリアルポートの扱いについての標準というものがなく、各社のMS-DOSマシンでシリアルポートドライバ(この場合BIOSを含む)の仕様はまちまちですが、MCDを使用することによりシリアル部へのインターフェースを統一することができます。つまり、(シリアル部に関してだけですが)MCD上で動作するアプリケーションソフトは、どこの会社のマシンに持っていっても同じように実行させることができるようになります。
MCDの前身は、アスキーから出版された『MS-DOSデバイスドライバ活用技法』で発表したCCD98.SYS/CCDFMR.SYSです。CCDは標準の1ポートしかサポートしていませんが、これを元にマルチポート化してCで書き直したのがMCDです。また、MCDではCCDにない機能の追加や高速化を行っています。さらに、シリアルポートだけでなく、様々な通信デバイスへ対応させることも可能です。
Ver0.92 の Ver0.91からの主な変更点
・SMC製の230400,460800bpsが使えるチップ対応(MCDPC.EXE)(動作試験は1997/2/20)
・16550系のST16C650チップ対応(動作試験は1997/3/26)
・RSA-98III対応(動作試験は1998/8〜現在まで)
・DOS経由の出力時に出力バッファがいっぱいでCTSとDSRがともにOFFだったときに「出力したことにする」という機能を無効にするオプションを追加。(全MCD)(動作試験は1999/8)
これらに該当しない場合は、Ver0.91のMCDをそのままお使いください。
バージョンアップする必要はありません。