敵を倒しつつ迷路を進んで下の階へ、地下9階にいるボスをやっつける
その時代、世界の汚染は極限まで進んでいた。
地上には窓ひとつ無い四角い建物が無数にあり、他には何もなかった。
建物の中でのみ、人間は人としての尊厳を維持できた。
汚染により奇形奇病の新生児が大量に生まれるこの時代、人類の絶滅は
時間の問題であった。
だが、汚染と奇形の因果関係が逆に生命の「からくり」を解き明かす鍵となった。
現段階でも10才児程度の知能をもった「異形」が大量に「生産」されており、
汚染を克服できるかれらが人間にかわって社会の歯車を回していた。
そして、ある日彼らの中から一匹の奇形が生まれた。
汚染ではなく突然変異により生まれた一匹の奇形体、それは成人並の知能をもち、
「テレパシー」の様な能力で、仲間全体の意志をコントロールする力を持っていた。
人間は製造行程を見直したが、このような「製品」が生まれる原因は解らなかった。
その奇形体がそれに答えた。
「世代交代の時は来たり、天の意により我異形の仲間を従えて
意に背く人型を葬り、代わってこの地平に楽園を再建するものなり。」
そして、人間の周りにあふれていた異形達が人間を襲い始めた...。