申告書類の入力から印刷までの流れは画面に表示された推奨作業手順に沿って行なえば良いので、戸惑う事なく進められるだろう。例えば、確定申告書Bを作成・印刷するには、以下のような手順で進められる。
- 1.「基本情報設定」「所得の内訳書」に必要な情報を入力
- 2.「内訳書/明細書」から各種添付書類を作成
- 3.(青色申告の場合)「青色決算申告書」を作成 ※(白色申告の場合)「白色申告収支内訳書」を作成
- 4.「確定申告書B」の第二表を入力
- 5.「確定申告書B」の第一表を入力
- 6.残った項目があれば、それらをすべて入力してから印刷
また、画面上のボタンをクリックする事で、書類説明や詳細解説を参照する事ができる。例えば「所得の内訳書」では、入力前に「書類説明」をクリックすれば以下のような内容を確認できる。
- この書類はどのような物なのか
- 所得にはどのような種類があり、それぞれにどのような種目が含まれるのか
- 所得の基因となる資産の数量は、どのような場合に入力すれば良いのか
そして「確定申告書A」「確定申告書B」第二表、第一表のイメージには番号が振られ、番号順に入力していけば良い事も分かる。
また、下記のような便利な機能も搭載し、作業の事前に確認する事も可能だ。
該当する項目にチェックを入れていけば、控除対象項目に入力漏れがないかどうかをチェックできる機能
現在の職業を選び、収入または支出について該当する項目をチェックする事で、対象の提出書を明示する機能
不明な点はメールまたは電話でサポートを受けられる。ユーザのパソコンをインターネット経由で確認しながら行なうリモートサポートにも2022年3月31日まで対応するとの事だ。サポートは最長15ヵ月間、無料で受ける事ができる。繰り返しになるが申告書受付期間(2022年2月16日〜2021年3月15日)においては、土日祝日も対応してくれるので非常に安心できる。
使い始める前に「はじめにお読みください」や「ユーザーズマニュアル」といった説明書類にはざっと目を通しておくのをお勧めするが実際にはそれも不要だと思える程、親切で操作に戸惑う事のない確定申告書作成ソフトに仕上がっている。「申告書の作成」と聞くとちょっと身構えてしまうかもしれないが、画面上で詳しい説明を読む事もでき、作業手順も示された通りに行なっていけば良いので、基本情報の入力から印刷までをスムーズに進められる筈だ。
メインメニューのデザインは年毎に少しずつ変わったりはしているものの、基本的な部分では前バージョン「2021」から大きな変更点はない。これは確定申告書作成ソフトとして「やるぞ!確定申告」の完成度がすでに非常に高いレベルに達しているという見方もできるだろう。もちろん前バージョンでセルフメディケーション税制に対応したり、最新版でもe-Taxの年次対応にもきちんと対応する等、ユーザの利便性を追求する事は忘れていない。「より正確・簡単に確定申告書を作成したい」と考えるなら、「やるぞ!確定申告」の導入を検討されてはいかがだろうか。