ソフトを開発しようと思った動機、背景
映画「となりのトトロ」で、女の子がつまずいたり、すべったりしながら、小さいトトロを追いかけるシーンを観て、これをゲームにしたらおもしろいなと思ったことが制作のきっかけです。当初はレースゲームのように、プレイヤーキャラを中心にして背景側が左右に回転するようなものも考えましたが、主人公の表情が常に見えることを大切にしたいと思ったので、今回のような独特な操作感のアクションゲームとなりました。
開発中に苦労した点
今回はグラフィック(ドット絵)の制作が特に大変でした。前作の「みならい魔法使いフワルの冒険」では横スクロールなので、各キャラクタの一つのポーズにつき、1種類のドット絵を作ればよかったのですが、今回は8方向なので、左右反転を使っても一つのポーズにつき最大5種類のドット絵を別に作成しなければいけませんでした。それでも動きをスムーズにすることにはこだわりたかったので、一つの動作につき最低3フレームは使うようにしたところ、主人公キャラのドット絵だけで250種類を超えてしまいました。また、木や建築物などの大型のグラフィックもあり、従来使用していた自作のドット絵エディタではとても対応できないと思い、レイヤなどの機能を備えた新しいドット絵エディタを新規に自作するところからはじめました(このエディタも現在公開を検討しています)。
あとはポコラたちの持つ「人工知能(タヌキ並)」のプログラミングも難しかったです。ポコラたちは一見ランダムに動いているように見えるかもしれませんが、実際には地形や他ポコラ、主人公との位置関係といったさまざまな状況の組み合わせによって、それぞれが自分で逃走する道を判断しています。その結果、プログラムした本人も予測できないズル賢い動きさえ見せるように仕上げることができました。
ユーザにお勧めする使い方
まずは独特の操作と、スピード感に慣れていくことが大切です。コンティニューをして続けていけば、軽快に操作できるようになっていけると思います。最初は「しょしんしゃクラス」からはじめて、キャラクタを育てて徐々にクラスを難しくしていってください。隠し要素などもありますので、繰り返し遊んでくださればうれしいです。
今後のバージョンアップ予定
当ソフトウェアについては、ステージ追加やアイテムの追加を行っていきたいと思います。また、主人公やポコラのアニメーションも増やしていきたいです。次回作については「みならい魔法使いフワルの冒険」の続編か、またはRPGを自作プログラムで作りたいと思っています。今後も同じような雰囲気のゲームを制作していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。
(メルケンソフト)