「重複確認」は、ハードディスクなどのストレージ内にある“重複しているファイル”を探し出すソフト。無駄にコピーしてしまったファイルを検索・削除して、ハードディスクの空き容量を確保することができる。
このソフトでは、ハッシュ(ファイル内の全データから抽出したダイジェストのようなもの)をもとに重複の確認を行う。ハッシュ値が同じであれば、重複したファイルと判定する仕組みだ。データすべてをチェックする方式に比べてわずかに精度は落ちるものの、検索は圧倒的に速くなる。しかも、仮に重複しているファイルの名前が異なっていたとしても、判定を行える。
走査の対象とするフォルダは、任意で指定することができる。操作は簡単で、フォルダを指定したら「比較開始」ボタンを押すだけ。オプションとして、Windowsフォルダやシステムフォルダを除外したり、同一の拡張子を持つファイルのみ対象にしたりすることが可能だ。
ハッシュのアルゴリズムは、SHA1とMD5のどちらを使うかを選択する。SHA1は走査に時間がかかるものの、判定精度は高くなる。MD5は判定精度を多少低くして、高速に走査することができる。ハッシュを使わず、ファイルサイズだけで判定するオプションもあるが、走査するファイル数が多ければ多いほど、精度は落ちてしまう。
チェックが終わると、画面下部の領域に判定結果が出力される。「検索一覧」タブには走査したすべてのフォルダが、「検索結果」タブには検索時のログが、また「一致一覧」タブには一致したファイルのリストがそれぞれ表示される。「一致一覧」タブでチェックされているファイルをまとめて削除することもでき、完全に削除するか、一度ごみ箱に入れるかを決められる。