パソコンを使っていて面倒なのが「同じような操作を何度も繰り返さなければならない」ときだ。単純な繰り返し作業こそパソコンまかせにしたいという人は多いだろう。そんなときに役立つのが「UWSC」。マウスやキー入力などの一連の操作手順を記録しておけば、何度も繰り返して実行することができる。しかも、難しいコマンドを記述することなく、ユーザが通常どおりに操作するだけで記録され、すぐに使えるところがポイントだ。「UWSC」の操作はテレコ感覚。小さなツールバーで「記録」ボタンをONにしておいてパソコンを操作し、操作が終わったら「STOP」ボタンをクリックして記録を終了する。あとは再生ボタンをクリックすれば、いま記録した操作をそのまま再生してくれる。もちろん、操作をファイルに保存しておけば、繰り返し何度も実行させることができる。
ツールバーから呼び出せるランチメニューには最大100個までファイルを登録できるので、いちいちファイルを開くことなく、さまざまな動作を切り替えられるし、保存したファイルとUWSCのプログラムの関連付けを設定しておけば、ファイルをダブルクリックするだけで実行することが可能だ。
さらに、スクリプトごとにスケジュールを設定しておけば自動実行もできる。実行タイミングは、次のような設定が可能だ。
- 「UWSC」の起動時
- インターバル(最短1分ごと〜最長12時間ごとまで16段階)
- 時間指定(毎日や曜日、日付指定が可能)
- 1回だけ実行(日時による指定)
- 式による指定(日付などを計算式で指定する)
- 指定したウィンドウが現れたとき
操作の記録は、実際のマウスの動きや所要時間を忠実に再現するのが基本だが、余分な時間や移動を省いて記録するようにオプションで指定することもできる。マウスの位置をアクティブなウィンドウに対する相対位置で指定するオプションもある。操作を記録したスクリプトファイルをユーザが編集することで、条件判断などを使ったより複雑な処理を行わせることも可能。ユーザのレベルに応じてさまざまな使い方ができる便利なツールだ。