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簡単操作で楽しめる自動作曲ソフト
メロディレイザー1999
Version 1.00
ワンタッチで自動的にメロディを創り出す自動作曲ソフト。完全自動で作曲してもかなり“実用的”な曲が作れる上、作曲結果をある程度編集することもできる。
作曲は「全体の設定」のあと「楽節の設定」を実行することで行う。全体の設定とは、メロディラインや伴奏に使用する楽器の選択や、全体のテンポ、リズム音の設定など、曲全体に渡って影響を及ぼす設定のこと(右上画面)。楽節の設定とは、1楽節ごとに指定する設定のことで、実際の旋律はここで作成される(左下画面)。1楽節は4小節から構成され、この楽節を新規に増やしていくことで長い曲も作成できる。
全体の設定、楽節の設定ともに、すべてのデータをランダムで作成することもできる。ランダム設定のみの状態でもそれなりの音楽ができるが、生成された結果を手動で一部変更することもできるため、より気に入った曲を作ることが可能になっている。
生成された音楽は独自ファイルとして保存することができるほか、スタンダードMIDIファイルとしても出力できるので(レジスト後に可能)、メディアプレーヤで再生したり、他のソフトで編集することも可能だ。
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「音楽ソフト」といわれるとつい、五線譜やピアノロール、鍵盤のグラフィックなどがちりばめられた派手な画面を想像してしまいがちだ。しかし、この「メロディレイザー」の画面は、普通のビジネスソフトと比べてもかなり地味目な印象。強いて言えば、楽節の設定画面での音階表示などが、わずかに遊び心を見せている程度といえるだろう。
だが、そんな画面の印象とは裏腹に、実際に使ってみると意外や意外、思わず笑みがこぼれるような楽しいソフトに仕上がっている。何しろ完全ランダムでよいのであれば操作はわずかにクリック数回、ものの5秒もあれば作曲が終了してしまう。それでいて、あまりおかしくない曲ができてしまうのだから笑ってしまう。作曲の才能など持ち合わせていない筆者にとっては、まさに魔法の玉手箱のようなものだ。
この種の自動作曲ソフトは、市販ソフト・オンラインソフトの中にも、ほかにもいくつか存在する。決してこの「メロディレイザー」だけの専売特許ではないのだが、それらの中でもこのソフトの操作手順の少なさはピカ一だ。よくできたソフトといってよいだろう。
基本的には実用ソフトなのだろうが、それでいてかなり楽しめる。画面の第一印象だけでそのソフトの内容を判断してはいけない。そう感じさせられた。
なお、2月24日現在の最新版はVer.1.01。ユーザ側でのアレンジパターン作成方法の追加などが行われている。
(天野 司)
作者のホームページはこちら。
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ソフト作者からひとこと
自動作曲ソフトの開発で最も困難なのは、メロディの作成です。ひとくちに自動作曲といってもメロディの作成方法はソフトによってさまざまで、主に以下のような方法があります。
- コード内の音程の出現確率を参照してランダムに音を並べる
- 音程を少しずつランダムに上下させてメロディラインにする
- あらかじめ作成されたパターンを組み合わせてメロディを作る
- メロディらしいメロディは作らずにBGM風の作曲に徹する
今までの自動作曲ソフトは、メロディが不自然だったり、単調だったり、似たような曲しか作成できなかったり、と問題点が多く、実用にはやや無理がある状況でした。そこで、このソフトでは、本格的な自動作曲アルゴリズムを独自に開発し、自然なメロディを作ることに重点を置きました。
完全な機械まかせの作曲ではなく、自動作成したメロディをどのように組み合わせるかはユーザの自由ですし、気に入らない部分を手動で修正したり、音色などを設定することもできますので、バリエーション豊富な曲を作成できます。お楽しみください。
(尾島 陽児)
※ この記事は、'99年2月25日に公開されました。
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