週刊ソフトニュース 98.06.18号

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HeartBridge

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気軽に使えるメッセージ伝達ツール
HeartBridge Version 1.5.3

2,000円

ネットワーク接続された他のPCとメッセージ交換をするソフト。使い方は電子メールと同様で、アドレス帳から相手の名前を選んでメッセージを送信するだけでよい。

メールソフトと違うのは、サーバを一切必要としない点。その代わりに、自分のPCと相手のPCでともにこのHeartBridgeが動作している必要がある。受信側でHeartBridgeが動作していなければ、メッセージは送られない。

届いたメールは受信ウィンドウの中に一覧表示される。また、あらかじめ設定しておくことで、届いたメッセージを付箋紙のように画面上にポップアップさせることも可能だ。

受信側では、通常通りにメッセージを受信するほか、席を外しているときのモードが選択できる。これを選んでおくと、画面上に離席メッセージを表示しておけたり、他のPCのHeartBridgeから、その離席メッセージを参照できる。

電子メールやIRC(Internet Relay Chat)の発達で、そばにいない人とでも気がねなく会話ができるようになった。でも、例えば同じ部屋の中にいる人に対してわざわざメールを送るというのはちょっと大げさな気がしない？　なにしろ電子メールを使うには、SMTPサーバだのPOPサーバだのが必要になるし、なんだか小難しい設定だって必要だ。できればそんな大げさなことをしなくても通信できる環境がほしいもの。

HeartBridgeはまさにこれを実現してくれる便利なソフトだ。とにかく、相手が使っているPCのアドレスさえわかっていて、相手のPCでも同じソフトが動作してさえすれば、メッセージが届く。とにかく手軽なのはうれしい。

使い勝手は通常のメールソフトとほとんど変わらない。むしろスピーディにメッセージが届く分、使いやすいともいえる。家庭内LANや小規模な事務所内でのメッセージ交換には非常に役に立つだろう。

(天野司)

作者のホームページはこちら。

ソフト作者からひとこと

電子メールでは難しい「気持ちを伝える」ということをコンセプトに開発しました。TCP-IPベースのメッセージ送受信の機能を、付箋紙機能やスクリーンセーバ機能と連動させて、なるべく実用的なソフトウェアを目指しています。ソースコードはVC＋＋ですが、OLEやソケット通信の異常処理はなかなか曲者ですね。

「よくできているけど、直感的でない」という批評もいただいています。今後は、BMPをドラッグ＆ドロップでメールに貼り付ける機能などを付加して、「気持ちを伝える」をより充実させていきたいと考えています。

(高橋博昭)

「HeartBridge」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[httpD]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。

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