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GIX Pro Version 2.42 Paint Shop Proなど、コンバート機能を持つ画像ツールは多々あるが、フォーマット変換を目的として作られた(汎用的な)ソフトはそう多くない。ここで紹介するGIX Proは、日ごろ多種に渡る画像を大量に扱う人にお勧めのソフト。さらに、簡単な操作で透過GIFやプログレッシブJPEGも作成できる。
●ビューア兼グラフィックコンバータ 「GIX Pro」は非常に多くのフォーマットをサポートするグラフィックコンバータ兼ビューア。BMPやJPEG、PICTはいうに及ばず、TIFFやGIFも当然のようにサポートし、CURやICO、Photoshop、EPS、Kodak Photo-CDやFlashPix、果てはAVIファイル(読み込みのみ可能)まで扱える。読み込み可能なフォーマットの種類は22種、これらのうちAVIなどの一部を除き、相互に変換操作ができる。 Ver.2.4からは、対応フォーマットにデジカメ画像のExifやFlashPix、アニメーションGIFを追加したほか、Photo-CDのマルチ解像度表示も可能になっている。 変換作業は非常に単純化されており、画像を読み込んだあとで、リストボックスから変換するフォーマットを選択するだけで終わり。あとは保存するだけだ。 特にインターネットのホームページを持つユーザにとっては、デジカメのExifやFlashPixが扱える点はうれしいだろう。いままではデジカメで取りためた画像をいちいち読み込んで変換するのが面倒だったのだが、付属するAutoMate(後述)を使うことで一括処理ができる。透過GIFやインターレースGIF、プログレッシブJPEGも一発で作れるし、複数の画像を連結してアニメーション画像を作成することもできる。 ●簡単操作で一括変換 複数のファイルに対して連続した画像フォーマット変換を行う人向けに「GIX AutoMate」というユーティリティが付属しており、これを使うことでフォルダごとの一括変換を行うことができる。 この機能はインターネット用だけでなく、パソコン関係のライター、編集者、デザイナーといった職業にも有効だろう。版下を作るときの基本となるTIFF、EPS、Photoshopデータファイルをサポートしているため、画面をクリップしたBMPを一括でEPSやTIFFに変換できる。そのほか画面キャプチャ機能もあるし、TWAINデータソースも使える。 ただ、コンバータとしての機能は非常にいいのだが、操作体系がややわかりにくかもしれないと感じた。例えば画像をひとつ開くとメニューバーの「アニメーション」を残して、あとはグレー表示になってしまう。これだと複数の画像を開くことができないかのように見えるが、ツールバーの「開く」アイコンで複数の画像を開くことができる。そのほか、設定やオプションにも多少、わかりにくい部分がある。日ごろから画像のコンバート作業などをやっている人は違和感なく入れると思うが、初心者などでもわかりやすいインタフェースなら、さらに使いやすくなるのではないだろうか。
(藤田 洋史)
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