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ドロップ・ファイト (Drop It!) Version 2.0.3 テトリスやコラムスに代表される、いわゆる「落ちもの」系のパズル。ゲームそのものの作成はやや古いが、この手のゲームが苦手な人でも楽しめる、対戦もできる、など、アツくさせてくれるゲームだ。
●「落ちゲー」の定石通りのプレイ 2個ずつ落ちてくるブロックを、同じ色が4個つながるような形(連鎖)で積み上げるとそのブロックが消滅する。ただし、そのままでは消えないシールドブロックや、特別なアイテムがないと消えないブロックなどもあるので、高得点を狙うための組み合わせ方をプレイ中に見極めるのは結構、難しい。 一人プレイモードでは、ドロピット2とバスターズという2タイプのゲームが楽しめるほか、ネットワーク環境では、互いのマシンをプログラムリンクして対戦することもできる。 ●「落ちゲー」が苦手な人でも楽しめる 付属のドキュメントによると、作者は縦スクロール系のシューティングが好きで、本来この種のゲームが苦手なのだそうだ。そこで、落ちものが苦手な人でも楽しめる簡単なゲームを目指して作ったという。 なるほどと納得させられるのが、ゲームが簡単には終わらないという点だ。あまり厳密に考えなくてもどこかで連鎖ができてブロックが消えてくれるし、もうゲームオーバーだなと思っていると、ちょっとしたきっかけで連鎖反応のようにブロックが次々に消えていくこともある。そういうときの様子は、確かに派手なシューティングゲームのノリに近いかもしれない。 ただし、普段あまりゲームをやらない筆者としては、どこでどんな連鎖ができてブロックが消えていくのか把握しきれず、かえってピンと来なかった。そいういう意味では、簡単に遊べていいという人と、自分で連鎖をつくっていく達成感に欠けるという人とで賛否が分かれるゲームかもしれない。シェアウェアだが、機能的な制限はなく、現金の送金も不要(代わりに、メールや商品券などを送ろう)。動作環境は漢字Talk7以上、256色推奨と一般的だ。
(福住 護)
作者のホームページはこちら。 ソフト作者からひとこと 「コラムス」「ぷよぷよ」「テトリス」など時々(94年ごろの)ゲームセンターでプレイして思ったことは、あまりにも難易度の上昇が激しすぎて、爽快感をもって楽しく遊べるのが、初めの2〜3分間くらいしかないんですよね。それを過ぎてしまうとあとは見えないくらいの速さでブロックが積み上がってしまい、手も足も出ないという状態でした(いまだにですけど)。 それなら「自分で楽しく遊べるものを作ろうじゃないか」ということで、非常にシンプルかつ、連鎖の快感のみにこだわって創ったのが「Drop it!」です。ただ、一般に公開したところ、対戦ができないと物足りないという反応も多く、自分でも「Drop it!」の完成度では満足できなかったので、通信対戦システムならびに無差別に連鎖が生じる快感システムを研究してできたのが、「ドロップ・ファイト」です。当時としては究極的な落ちものシステムが完成したと自負してましたが(笑)、その後も続々と新しいシステムの落ちものが登場し、今後も「落ちもの」という一つのジャンルの発展も楽しみですね。 「ドロップ・ファイト」は、パソコンゲームなのでコインを入れなくてもゲームができますので、ちょっとした暇つぶしに何も考えず「ドバ〜」っとブロックを落としておいて、アイテムで大連鎖を起こすと結構気持ちがいいですよ。それとこのゲーム、もう4年前のものになってしまったので、今後手を加えるのはちょっと辛いところですが、同様のものをインターネットで対戦できるようになるとおもしろそうですね。
(きじばと)
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