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Vector ソフトウェアスポットライト 98.12.25 特別号
ソフトウェア スポットライト
Internet Explorer 新バージョン 5 でこう変わる
細かいながらも数多くの新機能

IE 5は「IntelliSense」と呼ばれる新機能を目玉にして登場した。このIntelliSenseとは、操作の単純化、自動化、柔軟性の向上を図るためのさまざまな新機能の集まりのこと。すでに述べた「移動ボタン」をはじめ、キーボードのミスタッチ(「;」と「:」など)を自動的に修正するAutoCorrect機能など。細かいことではあるが、さまざまな新機能が装備されている。

URLのオートコンプリーション。プルダウンで一覧表示される 画面8 : URLのオートコンプリーション。プルダウンで一覧表示される

アドレス入力欄には、キー入力から最終的なURLを補完するオートコンプリーション機能が付いている(画面8)。この機能自体はこれまでのIE 4.0やNetscapeにもあったが、IE 5ではこれらと異なり、入力にマッチングするURLがプルダウンメニューの形式で常に一覧表示されている。IE 4.0でも右クリックメニューからURLの一覧を出すことはできたが、IE 5のこの方法の方がキーボードだけで操作でき、便利だ。

ブラウズエラーが発生したときの表示。日本語でわかりやすい 画面9 : ブラウズエラーが発生したときの表示。日本語でわかりやすい

ブラウズエラーが発生した場合、サーバが返すエラーメッセージをそのまま表示するのではなく、IE 5内部に用意された独自のエラーメッセージを表示する機能も付いた。Webサーバが返すエラーメッセージ(例えばObject not foundなど)は、単にエラーコードだけである場合や、英語の簡素なメッセージだけという場合が多く、初心者ユーザにとっては難しいものだ。IE 5ではこれを独自のわかりやすいエラーメッセージに「翻訳」して表示するため、トラブルが発生した場合でも原因がつかみやすくなる(画面9)。

ファイル転送のダイアログ。転送が終わっても消えない 画面10 : ファイル転送のダイアログ。転送が終わっても消えない

ファイルの転送状態を示すダイアログは従来、転送が終了すると自動的に消去されるようになっていたが、IE 5ではこれが消えないようになった(画面10)。そのため、転送エラーなどによりファイルの転送が中断した場合でも、何%くらいまで転送された状態で切れたのかがわかるようになった。これが嫌な場合には、転送終了後に自動的にダイアログを消す指定もできる。

内部的にも変更点は多い。HTMLレンダリングエンジンは改良され、表示スピードの高速化を達成した。特にテーブル機能は、テーブルレイアウトを固定した“fixed table”の指定が行えるようになった。これを指定すると、表の形式が動的に変化しないように指定することができる。これまでのように“</TABLE>”を待たずに、サーバから届いたデータを順次表示することができるようになり、表示の高速化が行える。

DHTML(Dynamic HTML)サポートも行われているが、特に目立つのはIE 5で新たに用意されたDHTMLビヘイビア機能だ。これは、これまでHTMLファイルに組み込まれていたDHTMLのコードを独立させ、外部オブジェクト中に定義する機能。元のHTMLとDHTML部分との独立性を高め、従来のHTMLとの互換性を確保するとともに保守性を向上させる。

このほか、XML(Extensible Markup Language)は新規サポート、HTML 4.0およびCSS(Cascading Style Sheets)は、IE4.0に比べてもより厳密なレベルでサポートするなど、新しい規格への対応もなされている。

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