絵本の絵と音声(文字を読み上げる声)、アニメーションや効果音を組み合わせて、動きのある“デジタル仕掛け絵本”を作成できるオーサリングソフト。「親子でわくわく えほんスタジオ」は、手持ちの絵本のページを取り込み、物語を音声データで録音することで、“デジタル仕掛け絵本”を作成できるソフト。ページ全体に効果を適用したり、画像を部分的に動かしたり、BGMや効果音を加えたりなど、オリジナルの演出を加えることが可能。子どもの喜ぶ、楽しい絵本を手軽に作れる。
“デジタル仕掛け絵本”作成までの流れは、
- 絵本の基本設定を行う
- 絵本のページを取り込む
- 読み上げる音声を録音する
- BGM、効果音、アニメーションを加える
の4ステップ。絵本の基本設定では、絵本のタイトルや本の形状(正方形/横長/縦長)、見開き方向、表紙と裏表紙を含むページ数を指定する。絵本のページは、スキャナから取り込むか、デジカメで撮影した画像などを各ページに貼り付けて取り込む。取り込んだ画像には、回転やトリミング、色調補整(明るさ/コントラスト/色味のバランス)を行える。演出には、
- ページが開かれたときに自動的に実行される「ストーリー演出」
- 画面上のクリックで実行される「シークレット演出」
- 「ストーリー演出」と「シークレット演出」の両方
の3種類の実行タイプがあり、演出を適用する範囲ごとにタイプを指定できるようになっている。適用できる演出の種類は豊富。例えばアニメでは、一般的なアニメーションで用いられる特殊効果(ズーム/スポットライト/うずまき/煩悶/振動/モザイク)に加え、風/雨/雪/雷/炎/地震といった、気象や自然現象などが表現されたアニメーションも利用できる。さらに、任意のテキストを1文字ずつ表示させたり、画面上を移動させたり、ジャンプさせたりといったことも可能だ。
BGMと効果音は、あらかじめ用意されたサンプルデータから好みのものを利用できるほか、ユーザの用意した音声ファイル(WAV形式)を利用することも可能。BGMにはさまざまなジャンルの音楽が用意され、楽器の種類や「穏やか」「楽しい」「軽快」「怖い」などのイメージから使うものを選べる。効果音も乗り物や動物、生活音など、豊富な音源が用意されている。
作成した“デジタル仕掛け絵本”は、動画(WMV)または音声(WAV/WMA)ファイルに出力することが可能。「親子でわくわく えほんスタジオ」がインストールされていない環境でも、一般的なプレイヤーで楽しめる。