年賀状、暑中・寒中見舞い、往復はがきなどの宛名印刷、裏面の作成・印刷を簡単に行えるはがき作成ソフト。「宛名職人 Ver.15」は、Macintosh用の“定番”はがき作成ソフト「宛名職人」シリーズの新バージョン。Universalアプリケーションとなり、Intel Macにもネイティブ対応したほか、“Macらしさ”を追求してインタフェースを一新し、Mac OSとの親和性をさらに向上させた。一本で年賀状作成に必要な機能をすべて備え、住所録の作成・編集・印刷から宛名面と裏面の作成・印刷までを行える。あらかじめ住所録を作成しておけば、(1)差出人の設定、(2)宛名面デザインの選択、(3)用紙の設定、(4)印刷という手順で年賀状を作成できる。
住所録には「カードウィンドウ」「一覧ウィンドウ」の2種類の表示方式がある。カードウィンドウは、Mac OS X標準の「アドレスブック」によく似たデザインの画面。入力は基本的にカードウィンドウで行う。ひとつの宛名に対しては、3種類の住所データ(自宅/会社/その他)のほか、簡単な個人情報を登録することが可能。2004年以降の年賀状の送受信履歴なども登録できる。
差出人の名義は、最大10件まで登録することが可能。個人名/家族連名(1件あたり5名まで)など、差し出す相手に応じて使い分けることができる。差出人欄には、名前、郵便番号、住所のほかに、電話やE-mailアドレスなども入力できる。
住所録や差出人の入力を支援する機能として、1,820文字の人名外字を搭載した「姓名辞書」、住所と郵便番号の相互検索を行える「郵便番号辞書」、古い住所表記をチェックして新しい表記に変更する「旧新住所変更辞書」を備える。
住所録のデータは、ContactXML 1.1、vCard 2.1/3.0、CSV、TABの各形式での読み込み/書き出しに対応。Mac OS Xの「アドレスブック」ともシンクロできるようになっている。
年賀はがきの宛名面のデザインは、縦書きまたは横書きを選べる。同様に暑中見舞い、通常はがき、往復はがき(往信・返信)、エコーはがき、絵はがき(表面の半分に文面が入ったもの)のデザインにも縦書き/横書きの2パターンがある。はがきの「向き」は、年賀はがきでは縦置きのみだが、通常はがきと絵はがきには「横置き横書き」のデザインが用意されている。ユーザがデザインを選択すると、住所録の先頭のデータで「印刷イメージ」が表示される仕組み。イメージを確認しながら、文字のフォントや配置を変更することが可能だ。
裏面のデザインも、豊富な種類(年賀状/年賀欠礼状、暑中見舞い、寒中見舞い、クリスマス)が用意され、サムネイルから気に入ったものを選べる。デジカメ写真を使用するデザインも用意されている。もちろん、あとから文字や画像などのオブジェクトを追加したり、位置を調整したりすることも可能だ。
宛名の印刷時には、住所録の一覧ウィンドウのチェックボックスを利用して、印刷対象のデータを指定する。また、iTunesのプレイリストのような感覚で使える“グループ機能”があり、送受信履歴にもとづいて「2008年に年賀状を出した人」「2008年に年賀状をくれた人」など、自動的にグループを作成してデータを振り分けてくれる。ユーザが任意にグループを作成することも可能だ。
宛名印刷は封筒やラベル用紙にも対応する。カスタマバーコード(バーコード化した宛先)やQRコードの印刷も行える。
ダウンロード版には宛名面(58点)、裏面(約360点)のデザイン、素材(ダウンロード提供分約12,800点を含めて約13,000点)、書体(3種類)が付属する。