あらかじめ用意された部品を組み合わせるだけで、立体的な図面を作成できる“日曜大工支援3D設計ソフト”。「2xBuilder」は、「日曜大工でいろいろなものを作りたい」という人のための手軽な立体モデル作成ソフト。あらかじめ用意されたパーツを、位置や寸法を調整しながら画面上に配置していくだけで立体モデルができあがる。本格的なCADソフトや3D CGソフトのように、座標を確認しながら線を引いたり、面を作ったりする必要がなく、パーツを並べていくだけでよい。
用意されたパーツは、ホームセンターなどで容易に入手できる「ツーバイ(2×)材」と呼ばれる規格のもの。長方形の木材や板、ブロック、円柱などがある。ユーザが、規格外のものを材料として登録しておくことも可能だ。設計図は簡単に作成できる。リストから手頃なサイズのものを選んで画面上に配置し、回転やサイズ変更、移動などを行って並べれば、立体モデルが完成する。
回転や移動などは、マウスのクリックやドラッグで行うことが可能。目的の部品を選択するとX-Y-Zの3軸を表すハンドル(操作に応じて「コーン」や「キューブ」と呼ばれる)が表示される。ハンドルをクリックしたり、ドラッグしたりするだけで、回転や移動などを行えるようになっており、はじめてでも直感的に操作できる。さらに、ハンドルをダブルクリックすると入力ボックスが表示され、正確な数値を入力して調整することも可能だ。
配置した部品は、部品ごとに表示/非表示を切り替えたり、名称を任意に指定したりすることが可能。部品をグループ化して扱うこともできる。また、部品の数や加工した長さに応じて、必要な材料の数が自動的に「木取り図」画面で集計されるようになっており、「どの材料をいくつ揃えればよいか」がすぐにわかる。
図形は、(3D CGにおけるワイヤフレームやサーフェイスの表示と同様)輪郭線(エッジ)や面表示に切り替えることが可能。ペンキ機能を使って、部品に色をつけることもできる。作図用の領域は、正面図や側面図にワンタッチで切り替えられるほか、拡大・縮小や表示位置の変更、視点の回転なども簡単に行える。
図面の印刷機能や材料リストのCSV形式での出力機能なども備えている。