デジカメ写真用の画像補正ソフト。さまざまな効果を簡単に適用できる。「デジフィルター for MacOSX」は、デジカメ写真の補正や修整、フィルタなどの機能を備えたソフト。「手ぶれ補正」「ピンボケ補正」「露出補正」「フォギー」などの多彩なフィルタ/補正機能が用意され、手ぶれなどで撮影に失敗した写真を修整できるほか、写真にさまざまな効果を加えることもできる。読み込み、保存ともにJPEG形式のファイルに対応する。
利用できる補正/フィルタ機能は多彩。
- 手ぶれの方向を選択して補正する「手ぶれ補正」
- 数ドット単位のピンボケを補正する「ピンボケ補正」
- 露出オーバーやアンダーを修正し、画面の明るさを修整する「露出補正」
- 濃さや明るさを設定し、霧のかかったような柔らかさを加えられる「フォギー」
- 光芒の長さ/明るさを設定し、十字の光線を付けられる「クロスフィルター」
- 白色蛍光灯や水銀灯、朝夕の撮影、曇天時の撮影などの不自然な色味を修整する「色温度補正」
- 画面の周辺の光量が減少して暗くなる現象を補正する「周辺減光補正」
- 広角ズームレンズなどにより、画像がたる型や糸巻き型にひずむ現象を補正する「歪曲収差補正」
- モヤやカスミを低減する「UVフィルター」
- 周辺をぼかしたり、特定の色を付けたりできる「周辺効果フィルター」
など、計20種類が用意されている。そのほかにも、画像の回転やトリミング、あおりの補正、解像度の変更を行える。画面は、メイン画面と「補正設定」パネルから構成される。(1)補正したい画像を指定し、(2)補正設定パネルからフィルタを選択して、(3)パラメータ(フィルタの度合いなど)を設定するのが基本的な使い方。設定した効果はメイン画面でプレビューできる。直前の修整のやり直しや取り消しも可能。メイン画面では、任意部分の補正前/補正後を拡大表示させることができる。原寸の1〜4倍で拡大することができ、拡大表示する範囲は矢印ボタンで動かせる。
フィルタ効果の強弱は基本的にスライドバーで調整するが、フィルタによってはそれ以外の項目を設定できるものもある。例えば、「手ぶれ補正」の手ぶれの方向(水平/垂直方向/右上左下/左上右下のぶれ)、「周辺効果フィルター」の周辺の色などだ。「手ぶれ補正」と「コントラスト 彩度」など、複数のフィルタを併用することも可能。写真の修整に加え、(レタッチソフトのように)画像に意図的にフィルタ効果を適用することもできる。例えば、「フォギー」で霧のかかったような柔らかい画像にしたり、「クロスフィルター」で光芒に十字の光線を付けたり、といったことが可能だ。
フィルタ適用後の画像は、名前を付けて保存することが可能。初期状態では元のファイル名の末尾に「DF」が付加され、元画像は保持される。