Mac OS X 10.5(Leopard)に対応したデフラグソフト。(Mac OS Xの自動最適化機能では行われない)システムファイルやメタデータの最適化も可能。「iDefrag」は、長期間の使用でパフォーマンスが低下したハードディスクを最適化し、システムの安定化やハードディスクへのアクセス速度の向上を図るためのユーティリティ。ボリューム単位でハードディスクの診断を行い、ディスクの使用状況や断片化の状態を把握した上で、最適化を実行できる。最適化の方法は5種類から選べる。新バージョン「3」では、最適化処理の終了後に自動的にシャットダウン/スリープする機能や、ハードディスク内の温度を監視する機能が追加された。Mac OS X 10.3.7以降で動作する。
メイン画面には、ボリュームの全体的な使用状況(ファイルの分布)がバーグラフで、また各パートの拡大図(断片化状態やファイルの種類)がブロックグラフで表示される。断片化の多いファイルの一覧リストや、「ファイル」「データフォーク」「リソースフォーク」「フォルダ」別の断片化数/断片化率といった、ボリュームの詳細な統計データも確認できるようになっている。
ファイルの最適化は、(1)対象のボリュームを選択して解析を行い、(2)ファイル分布や断片化の状況などをグラフやデータで確認した上で最適化方法を選択して、(3)実行する、という流れで行う。選択できる最適化の方法は5種類。
- コンパクト:データをできるだけ先頭位置にまとめる(ファイルシステムはそのまま)
- メタデータ:メタデータ(ボリューム内のファイル名と記録場所、属性情報などを格納するデータ)を最適化する
- クイック(オンライン最適化):ボリュームをマウントしたままで、断片化した通常のファイル(使用中のファイルを除く)を最適化する
- カスタム:ユーザが選択したクラスセットに従い、システムおよびデータファイルを最適化する
- すべて最適化:通常のデータやメタデータを同時に最適化する
さらに、ファイルの「名前」「場所」「種類」「サイズ」といった個別情報を参照することも可能。メイン画面のブロック上で選択したファイルの詳細データを確認できる。逆に、ファイル名やカタログノードIDからファイルを探して、ボリューム上の位置を確認することも可能だ。最適化処理完了後の動作としては「音で知らせる」「メールで知らせる」を指定できる。Macを自動的にシャットダウン/スリープさせることも可能だ。デフラグ中にハードディスクの温度を監視する機能もあり、一定の温度を超えると最適化を一時休止する(温度が下がれば再開する)。