絵文字を含む携帯電話向けメールをWindows上で作成・送信できるソフト。携帯電話会社ごとに異なる絵文字をサポートし、相手先に応じて最適な絵文字を使ったメールを送信できる。「えもっチ!」は、絵文字メールをWindows上で作成して、携帯電話のメールアドレス宛に送信できるメールソフト。一般的なメールソフトと同様、テキストエディタ風の画面でメールを作成できる。携帯電話で使われるグラフィック文字(絵文字)をそのまま入力できるのが特徴だ。
メール編集画面では、通常の文字と同じ扱いで絵文字を表示・編集できる。携帯電話での表示を意識して、エディタの左右幅を全角6〜16文字の間で調整することが可能。絵文字の入力は一覧表から選ぶ方式。マウスクリックだけで簡単に使いたい絵文字を入力できる。最近使った絵文字を記憶する機能もある(20文字まで)。
絵文字表示の再現性は高い。携帯電話上でカラー表示となる絵文字は、編集画面上でもカラーで表示される。SoftBankやauなどで使えるアニメーション付きの絵文字も、編集画面上で動いて表示される。
アニメーション機能や多色の絵文字など、携帯電話の絵文字は、携帯電話会社(キャリア)によって大きく異なる。さらに同じキャリアでも、機種の世代によって使える絵文字の種類が異なる場合もある。「えもっチ!」では、キャリアごとに異なる絵文字を使うことが可能で、編集画面の設定もDoCoMo、Softbank、au、Air-H"、絵文字なしの5種類から選択できるようになっている。
文字入力に使用する絵文字一覧は、キャリアごとにタブで分けられ、自由に切り替えられる。編集画面のキャリア選択と、絵文字一覧のキャリア選択は独立して行うことが可能で、例えば「DoCoMoの機種で入力した絵文字がauの携帯に送られるとどの絵文字に置き換わるか(あるいは文字化けするか)」といったことも確認できる。
絵文字一覧では、絵文字はさらに細かく分類・表示される。例えばDoCoMoの場合、「基本」「拡張」「隠し」があり、Softbankの場合「基本」「拡張」「追加」がある。分類方法は多少異なるが、これらの違いを見ることで、例えば「DoCoMoであれば『基本』の文字はすべての機種で利用でき、『拡張』は比較的新しい世代の機種で使える」といったことがわかる。
既存の文字を組み合わせて作る「顔文字」入力機能もある。よく使われる顔文字があらかじめ登録されており、すぐに利用できる。自分で新しい顔文字を登録することも可能だ。
「えもっチ!」にはメール送信機能があり、作成したメールを目的のアドレスに直接送信できる。メールサーバなどの送信設定は最大五つまで記憶できる。発信者のメールアドレスを自由に設定することが可能で、相手先には携帯電話から送られたようにアドレスを変更した形で送信することも可能だ(プロバイダが送信者ドメインの書き換えに対応している必要がある)。
一度送信した宛先は「えもっチ!」のアドレス帳に自動登録されるため、次回以降はメールアドレスをいちいち入力する必要はない。複数のアドレス宛てに同内容のメールを送信できる同報機能もある。そのほか、送信履歴の記録、アドレス帳、下書き作成など、メール送信に必要な機能を備えている。CSV形式のデータをアドレス帳にインポートすることも可能だ。