「BeeClip」は、専用ウィンドウに表示されたリストから顔文字を選んで入力できるソフト。起動すると小さなウィンドウが表示され、顔文字がリストアップされる。一覧の中から好きな顔文字を選んでダブルクリックすると、「BeeClip」の直前にアクティブだったアプリケーションに顔文字が貼り付けられる仕組み。設定により、貼り付け後に【Enter】を追加入力することも可能だ。

顔文字は「怒り」「喜ぶ」「泣く」「謝る」など、10種類のジャンルに分類されている。ジャンルの切り替えは、ドロップダウンリストからすばやく行える。あらかじめ登録されている顔文字の数は約400種類に上り、導入後すぐに多彩な顔文字を使いこなすことができる。

登録済みの顔文字の編集や新規登録ももちろん可能。直接キーボードから入力して登録することも、クリップボード経由で登録することもできる。IMEの単語登録とは異なり、いちいち「読み」などを入力する必要がないため、登録はスムーズに行える。

使用頻度の高い顔文字は「お気に入り」に登録することで、すぐに呼び出せる。また、貼り付けた履歴を最大50件まで自動的に記録する「履歴」機能も搭載し、過去に貼り付けた顔文字を探したり、再び貼り付けたりといったことも簡単に行える。「お気に入り」や「履歴」はタブになっており、メイン画面からすばやく切り替えられる。

（ウィンドウの最小化は行えないものの）タイトルバーのダブルクリックでウィンドウを一時的に閉じて、「アイコン化」することは可能（設定により無効化できる）。アイコン化すると、ウィンドウがあった場所の左上に小さなアイコンが表示され、ウィンドウは消える。アイコンをダブルクリックすると、再度ウィンドウが表示される。

ジャンルごとに顔文字が分類されている上、リストが奇数行と偶数行で色分けされているため、見やすく使いやすい。リスト中の顔文字は、ドラッグ＆ドロップまたはコンテキスト（右クリック）メニューを使って自由に並べ替えることもできる。強いていうならば、ジャンルの追加機能もあればさらに便利になるような気もするが、現状でも「お気に入り」を上手に使うことで十分対応できるだろう。

とてもよく考えられて作られたソフトで、メールやチャット、掲示板などで顔文字の使用頻度が高い人にお勧めだ。

開発中に苦労した点
同様のソフトを開発していたこともあり、技術的にはほとんど苦労することはありませんでしたが、「説明書がなくても簡単に扱えるソフト」を念頭に置いて開発しています。

ユーザにお勧めする使い方
顔文字以外でも登録できますので、例えばホームページアドレスやメールアドレス、定型文などを“お気に入り”として登録しておくと便利かと思います。また、「BeeClip」を使用しないときはウィンドウをアイコン化しておくこともできます。

今後のバージョンアップ予定
今後はユーザの方の声を聞きながら、さらに便利で使いやすくしたいと思っていますので、ご意見・ご要望などありましたらお気軽にお聞かせください。