アプリケーションの起動や辞書検索などを自然な日本語で指示できるユーティリティ。内蔵時計の時刻合わせなどの機能もある。「ClipCommand」は、コマンドの実行を自然言語で指示できるユニークなユーティリティ。メインウィンドウのテキストボックスに「〜を起動!」「〜を〜で翻訳して!」などと入力すると、コマンドが実行される。搭載された機能のうち、中心となるのは、
- コマンドラインランチャ
- 辞書引き(検索サイトやオンライン辞書を利用したワード検索)
- ヘッドラインセンス
「コマンドラインランチャ」では、「電卓を起動!」「メモ帳を起動!」などと入力することで、指定したプログラムを起動できる。あらかじめユーザが登録したアプリケーションはもちろん、デスクトップ、スタートメニュー、クイック起動に登録されたプログラムも起動できる。入力して実行されるプログラム名やショートカット名は、完全一致/部分一致のいずれにも対応する(完全一致が優先される)。英字の大文字/小文字は区別されない。「辞書引き」は、検索サイトやオンライン辞書サービスを利用して、指定語句の検索/辞書引きを行うもの。利用できるサイトは幅広く、Google、Yahoo!、gooExciteなどに対応。オンライン辞書では、アスキーデジタル用語辞典、英辞郎 on the Web、IT用語辞典 e-Words、goo(英和/和英/国語辞典)、infoseek(英日/日英翻訳)を利用できる。オンライン辞書検索の結果は「ClipCommand」内のウィンドウに表示される。
「ヘッドラインセンス」は、ニュース系サイトのヘッドライン記事を取得・表示するもの。「(Webサイト名)のヘッドラインを取得して!」などと入力することで、ヘッドライン記事が表示される。japan.internet.comやforGamer.netなどのIT系、ゲーム系ニュースなど計32サイトに対応。ニュースの配信元サイトにジャンプするボタンが用意されている。ヘッドラインを一定時間ごとに自動チェックすることも可能だ。
さらに、数式を入力することで計算結果を表示したり、パソコンの内蔵時計を合わせたり(SNTPサーバを指定する必要がある)する機能もある。同じ作者の姉妹ソフト「ClipCalc」「ClipConv」と連携して計算を行うこともできる。
コマンド入力をすばやく行えるよう、ファンクションキーによる簡易入力機能が用意されている。例えば、初期設定では【F1】を押すとテキストボックスに「〜を起動!」と入力され、さらに「〜」の部分が選択された状態になる。【F1】を押したら即、アプリケーション名を入力できる。
アプリケーション名を入力する必要がないメニュー型のランチャも利用できる。メニュー型ランチャを利用する場合は、あらかじめオプション画面でソフトを登録しておく必要がある。
オプションでは、プログラムの起動を監視してランチャに自動登録するかどうかの指定などが可能。スキンにも対応し、画像を変更して外観を変えることもできる。
※編集部注:Ver.3.3.3では一部サイトでヘッドラインセンスを正常に取得できないものがあります。