「みやぱっくん【即刻解凍】」は、エクスプローラ風のインタフェースを持つ高機能アーカイバ。ドラッグ＆ドロップや、エスクプローラのコンテキスト（右クリック）メニューから簡単に操作できる。対応する形式はLZH（LZS）/ZIP/ARJ/TAR（TGZ）/CAB/RAR/ISH/YZ/ACE/JAR/GZA/BZA/GCA/7Z/IMP/YZ2/BH。圧縮・展開処理は、メイン画面へのドラック＆ドロップで行える。オプション設定により、シェル拡張を指定することも可能で、エクスプローラのコンテキスト（右クリック）メニューから圧縮・展開を行えるようになる。

メイン画面は、エクスプローラ風の2ペイン構成。左側にはアーカイブ一覧、右側にはアーカイブに含まれるファイル一覧が表示される。アーカイブ内のファイルを個別に指定して展開したり、関連付けられたアプリケーションで開いたりできる。さらに、右ペインで表示されているファイルを、左ペインの別アーカイブにドラッグ＆ドロップすることで、簡単に追加圧縮することが可能。いちいち展開することなく、アーカイブ内の操作を行える。

ファイルを分割・結合することも可能。分割サイズは、1.25/1.44/230/640/650MBなどから選択できるほか、任意のサイズ（1〜4,096MB）を直接指定することもできる。連結用バッチファイルを作成する機能もある。そのほかにも、

• 自己展開アーカイブの作成
• あらかじめ作成したファイルリストに沿って処理を行う「テンプレート圧縮」
• COMPRESS.EXEで圧縮されたファイルのMS EXPAND展開
• アーカイブ内の任意ファイルの名前の変更
• JPEG Directシリーズ互換のJPEGファイルの暗号・復号
• クリップボードのデータのデコード
• コマンドラインによる圧縮・展開処理

圧縮・展開ソフトは、誰しも日ごろ使い慣れているものを中心に使い続けることが多く、特に必要がない限り他のソフトを試す機会は少ないのかもしれないが、「みやぱっくん」は実装されている機能も豊富で、一度は試してみていたただきたいと思う。

ただ、世の中にはアーカイブの形式が各種出回っており、主となるものを網羅するだけでも大変でした。ある程度は仕様が標準化されてしましたが、まったくの共通処理としては作成することができず、結構苦労したところです。ある程度仕様が固まってしまっているソフトなので、今後のバージョンアップについてはユーザからの要望をメインに考えてゆきたいと思います。