よく使う単語や挨拶などの定型文(スニピット)を、簡単なキー操作で挿入できるようにする入力支援ソフト。「TextExpander」は、テキスト入力を支援するユーティリティ。「省略形(半角英字)」と「スニピット(テキストや画像)」のセットをあらかじめ登録しておくことで、入力の手間を大幅に軽減できる。キーボードから省略形を入力すると、瞬時にスニピットに変換され、入力位置に挿入される仕組み。変換キーを押す必要がなく、日本語入力機能(IM)の辞書に登録して変換するよりも速く入力できる。
スニピットには、プレーンテキスト、リッチテキスト(スタイル付きテキスト)のほか、ピクチャー(画像)を指定することも可能。スニピットの設定は簡単で、
- 「プレーンテキスト」か「スタイル付きテキスト&ピクチャー」かを選択
- スニピット(挿入する内容)を登録
- 半角英字で省略形を登録
だけで行える。リッチテキストでは、文字のフォント/サイズ/スタイルはもちろん、文字揃え(左/右/中央/両端)、ルーラによるタブ設定、行間/段間サイズなどを指定できる。リッチテキストとピクチャーでは、複数の要素をまとめてひとつのスニピットとして登録することも可能だ。スニピットへの登録は、直接文字を入力して行えるほか、外部ファイルから取り込んで利用することもできる。テキスト、RTF/RTFD、Typinator、TypeIt4Meなどのファイルに対応する。
さらに、クリップボードの内容や現在の年月日・時分秒をスニピットとして登録することも可能。日付や時間は、「年」「月」「日」「時」「分」「秒」を個別に任意形式で挿入できる。表示桁数や12/24時間制などの表示形式も指定することが可能だ。
通常の設定では、省略形を入力した時点で瞬時にスニビットに変換されるが、特定の「区切りキー」の入力後に変換が開始されるオプションもある。区切りキーはスペース/【tab】/【return】のほか、30種類以上のキーから選択できる(複数を設定することも可能)。
そのほか、「省略形で大文字と小文字を区別するか」「スニピット挿入時に音を鳴らすか」などを設定できる。「TextExpander」アイコンをメニューバーに表示させておけば、プルダウンメニューからの選択でスニピットを挿入できるようになる。