「スタートアップ タスクスケジューラ」は、非常駐型のタスク自動実行ソフト。Windowsへのログオン後に、プログラムを自動的に起動する。（Windows標準のタスクスケジューラとは異なり）タスク処理完了後に常駐せず速やかに終了するため、ほかのプログラムの実行を妨げることがない。

「スタートアップ タスクスケジューラ」は、Windowsのスタートアップに登録される。「スタートアップ タスクスケジューラ」に登録されたタスクが、リスト順に処理される仕組み。すべてのタスクを実行したかどうかのチェック後に終了する。

登録できるタスクは最大21個。タスクの順序は自由に入れ替えられる。登録操作は簡単。ウィザード形式のダイアログに従って、

1. タスクの機能
2. スケジュール
3. 高度な設定

「スケジュール」では、「どのタイミングでタスクを処理するか」を指定する。起動ごと（Windowsにログオンするたび毎回実行）を指定できるのはもちろん、「日ごと/週ごと/月ごと」といった周期による設定も可能。特定の曜日には実行しない、一日のうちで一定の時間帯は実行を除外するといった細かい指定も行える。実行間隔の判定基準は、「時分秒まで判断に含める」か「“年月日”のみで判断し“時”以下を無視する」かを選択できる。

「高度な設定」では、きめ細かいスケジューリングを行う。

• タスク間の待機時間
• 回数指定（タスクを指定回数分実行したら、以後は実行しない）
• 直前のタスクとの連動

任意の日時を設定して自動処理をシミュレートする「デバッグモード」もある。時間を仮設定して実行をテストできる。実行結果はダイアログに表示され、実行できなかった場合はスキップされた理由が通知される。

最大の特徴は、除外する曜日・時間を設定した上で定期的な自動処理をスケジュールでき、（標準のツールにはできない）詳細な設定が行える点。簡単な処理は「スタートアップ」や「タスク」で、複雑な設定による処理は「スタートアップ タスクスケジューラ」でと、使い分けることも可能だ。

ウイルス検知ソフトやネットワーク監視ソフトのほか、アプリケーションのオンラインアップデート、バックアップ、データ圧縮などのタスクを登録しておけば、日常の煩わしい処理を自動化してくれ、大変に重宝する。メモリに常駐する「タスク」とは異なり、自動処理の実行後は速やかに終了するので、不意な誤動作を防げるというメリットもある。

自動処理をシミュレートする「デバッグモード」もありがたい。ソフトによっては起動タイミングの調整やパラメータの設定が必要なものもあり、あらかじめ動作を試行錯誤した上で登録できる。

タスクの連動機能を使えば、例えば「全体バックアップ」を月1回、「部分バックアップ」週1回と登録しておき、「全体バックアップ」を実行した週には「部分バックアップ」をパスする、といった高度な自動処理も可能となる。