ソフトを開発しようと思った動機、背景
このソフトを作ったのはもう6年も前のことです。当時、仕事で出向していた客先で、一日の作業の終わりにデータのバックアップを取ってからサーバ(Windows NT 4.0)をシャットダウンしていたのですが、バックアップにかなり時間が掛かっていました。残業で遅くなっても止めるわけにもいかず、本当はすぐにも帰りたいのに、終わるまでほかにすることもなく、ただじっとその場にいなくてはならない苦痛に耐えられなくなり。(^^;こんな非人道的な作業こそソフトで自動でやらせるべきだと考え、フリーソフトでいいものはないかといろいろ探してみました。しかし、シャットダウンするソフトはいくつもあるのに、指定した処理をさせてからシャットダウンするものはありませんでした。この先同じことを繰り返す気にはなれず、自作することになったわけです。
「Exit-Win」の開発段階で友人に使ってみてもらったところ、「バックアップ処理はどうするのか」と問われ、「終了時に行うのは大半がバックアップなんだからそれも簡単に指定できるようにしてほしい」と文句を言われたのがきっかけで「XcopyGUI」を作ることになりました。以後、自分が関わったサーバには必ずインストールして、定期的な再起動やバックアップに使っています。
開発中に苦労した点
当時、サーバの主流はWindows NT 4.0でしたが、電源周りの機能が弱く、BIOSとの関係でシャットダウンできないマシンが結構あってテストに苦労したことを覚えています。シャットダウンが無理なので、再起動で我慢してもらったこともあります。(^^;
ユーザにお勧めする使い方
開発動機にも書いた通り、人手を介さないで作業させるのが目的なので、「Exit-Win」は常時稼動しているサーバなどの定期的なバックアップや再起動を行うのに適しています。また、逐次処理ができるのがウリです。これをうまく組み合わせるといろいろ便利な使い方ができると思います。最近、ユーザからの情報で私が感心したのは、パスワードが掛けられた共有フォルダのバックアップです。私もこの方法(流れ)は考えてなかったのでちょっと目から鱗が落ちた感じです。次の手順でできます。
- “NET USE”コマンドでの認証をともなう共有フォルダへの接続をバッチファイルで作成し、登録
- 共有フォルダ(ネットワークドライブ)をバックアップするバッチファイルを作成し登録(「XcopyGUI」や姉妹ソフト「GetNetDat」を利用)
- “NET USE”コマンドでネットワークドライブを切断するバッチファイルを作成し、登録(処理後、再起動やシャットダウンをするのであれば、この処理は不要)
もうひとつの「XcopyGUI」は、XCOPYコマンドをコマンドラインから入力する手間を省いて自動でバッチファイルを作成するツールです。同時にリストア用のバッチファイルも作成できます。「Exit-Win」と連動して使うのが主ですが、作成されたバッチファイルは単独でも使えます。専用のバックアップソフトは圧縮できたりとかいろいろ便利ですが、単純にコピーされただけのバックアップも内容がひと目でわかるぶん、安心感があります(個人的な見解ですが)。今後のバージョンアップ予定
「Exit-Win」はWindowsにログオンした後でないと起動できない通常のアプリケーションなので、ログオンせずとも動作するWindowsサービスに対応した「ExitWinService(仮)」を現在開発中です。でも、いつ公開できるかは不明。(^^;
(なっちゃん)