「キュージーバックアップ」は、指定フォルダ間のバックアップ/ミラーリング機能をを持つソフト。指定フォルダに含まれるファイルを丸ごと別フォルダにバックアップしたり、指定フォルダの一方からもう一方、または双方向にファイルをコピーして、フォルダの同期を取ったりできる。バックアップ/ミラーリング対象のフォルダは、複数をまとめて指定することが可能。MO/DVD-RAMなどのリムーバブルメディアをバックアップ/ミラーリング先に指定することもできる。

選択できる処理内容は、

• バックアップ（完全）
• バックアップ（差分）
• ミラーリング

バックアップデータの履歴は指定世代分を残せる。この際、「古いバックアップデータを削除しない」という設定にすることも、指定世代以前のバックアップデータを自動的に削除するように設定することも可能だ。データの復元時は、復元したい日時を一覧から選択して、指定日時のファイルの状態に復元できる。

ミラーリングでは、「フォルダ1」「フォルダ2」を指定し、両フォルダの内容が同一になるように同期を取れる。ミラーリング時にいずれかのフォルダを圧縮することも可能だ。

「キュージーバックアップ」を利用し、定期的にバックアップを行っておけば、「復元」を実行するだけでデータが元に戻る。バックアップ先にリムーバブルハードディスクやDVD-RAMなどを指定でき、10段階の任意レベルで圧縮保存できるので、バックアップに必要な記憶容量が節約できる点もよい。

バックアップの方法として、毎回すべてのファイルをバックアップするか、変更・追加されたファイルのみをバックアップするかを指定できるが、それぞれ一長一短あるので、バックアップ対象のファイル数が少ない場合には全ファイルをバックアップする「完全」を、ファイル数が多い場合には変更・追加されたファイルのみをバックアップする「差分」を選択するとよいだろう。

自動的にバックアップを行うように指定することもできるので、パソコンの電源さえ入っていれば、意識せずにバックアップを行える。バックアップデータの世代管理も可能で、古いバックアップデータを自動的に削除することもできる。

ミラーリング機能もとても便利である。例えば、フォルダ1に自宅パソコンのマイドキュメントフォルダ、フォルダ2にUSBメモリやUSBハードディスクのフォルダを指定し、自宅と会社で作業内容の同期を取ることができる。

開発中に苦労した点
う～ん、ドキュメント類の作成です（笑）。

ユーザにお勧めする使い方
1）「マイドキュメント」を定期的に「差分バックアップ」──スケジュールを設定して自動的にバックアップしましょう。差分バックアップならファイルが多くてもディスクを節約できます。CPU負荷が低いときに動作するので、作業にも支障ありません。間違えて大切なファイルを消してしまっても、これで大丈夫です。

2）「ミラーリング」で外付けハードディスクにデータを入れて持ち歩く──作業中のファイルやWebブラウザ、メールソフトのプロファイルをハードディスクに入れて持ち歩けば、どこでも同じ作業環境を再現できます。もちろんUSBメモリやマスストレージクラスに対応した音楽プレイヤーも使用できます。マルチスレッドに対応したミラーリング処理でファイルコピーは短時間で終了します。

今後のバージョンアップ予定
今後は、

• 操作性の向上
• ミラーリング処理の高速化
• リムーバブルメディア対応の改善
• データの暗号化^※

最後に
機能追加や改善のご要望は、ぜひたくさんお寄せください。ユーザのみなさまの「必要」は貴重な「創造の種」になります。今後もキュージーラボをよろしくお願いいたします。:-)