「虹色らくがきII」は、虹のように色が変化する「虹色ペン」で、楽しく絵が描ける子ども向けのソフト。デスクトップ画面全体をキャンバスに、どこにでも自由に描くことができる。キャンバスは白または黒から選択するか、作業中のデスクトップ画面をそのまま利用できる。

操作は非常に簡単だ。

• 左マウスボタン＋ドラッグで描画のための「虹色ペン」
• 右マウスボタン＋ドラッグで「消しゴム」

用意された虹色ペンは5種類。それぞれ虹色模様（グラデーション）のパターンが異なり、好みのものを使い分けて絵を描くこともできる。キャンバスすべてを塗りつぶすと、ペンごとに異なる虹色模様が現れる。

さらに、白黒で描かれた2種類の「影絵」を使うこともできる。影絵はキャンバスの背後に隠れており、虹色ペンで描画された部分から浮かび上がるように現れる。ユーザが用意すれば、オリジナルパターンの影絵を使うこともできる。

描いた絵は、BMP形式でファイルに書き出せる。ファイル読み込みもBMPに対応する。印刷機能もある。印刷では、プリンタ設定を行えるほか、印刷イメージを確認できる「プレビュー」を備えている。

虹色ペンには、描画線そのものが虹色に分かれたものや、描画する方向に徐々に色が変わるものなど、5種類の虹色パターンがあり、自由に切り替えて使える。ただし、5種類とも太さは同じ。太めのクレヨンかチョークといったところだ。ペンの色や太さを任意に変えることはできないが、マウスを自由にドラッグしているうちにペンの色が勝手に変わっていくので、簡単にカラフルな絵を描くことができる。

「虹色らくがきII」をいったん起動すると、終了するまでマウスは虹色ペン（および消しゴム）専用となり、キーボードはどのキーを打っても設定用のメニュー画面が開く。他のアプリケーションの操作はできないので、これなら子どもによる誤操作やいたずらの心配もない。描画する際、左マウスボタンを押さずにドラッグだけで描くよう設定できる点も、子ども向けソフトとしてポイントが高い。

メニュー画面には漢字表記もあるので、はじめは大人の指導のもとで使う必要があるが、全体として「はじめてのパソコン遊び」には最適なソフトで、「子どもにパソコンの楽しさを教えたい」という人にお勧めできる一本だ。

開発中に苦労した点
妻が描いた影絵が一番手間がかかってるかもしれません。私が苦労した点は、きれいな虹色を描くペンの計算式です。でも、うちの子は何時間もかけて作った「虹色ペン」よりも、わずか5分で作った「虹色ペン2」が一番のお気に入り。子どもの喜ぶものを作るのには難しく考え過ぎない方がいいのかも。

ユーザにお勧めする使い方
パパ・ママが、Windows付属のペイント等で白黒の絵を描いてあげて、「オリジナル影絵ファイルを開く」という機能を使えば、お子さんはマウスを動かすだけで、パパ・ママが描いた絵の白い部分が虹色になる影絵を描けます。マウスのボタンを押したまま動かすのが難しいお子さんの場合は、マウスのボタンを押さなくても動かすだけで虹色が描ける機能も付いてます。

今後のバージョンアップ予定
思案中です。