アプリケーションで印刷できる書類やデータを、電子メール/FAXで直接送信できるソフト。「Page Sender」は、アプリケーションの書類をPDF化し、電子メールに添付して送信したり、FAXで送信したりできるユーティリティ。電子メール/FAXとも、複数の相手に同時に送信することが可能。FAXモデムによるFAXの自動受信機能も備えている。
アプリケーションの印刷機能を利用するため、電子メール/FAXとも、送信の操作や設定は印刷ダイアログで行う。基本的な操作の流れは、
- 対象ページ(開始/終了)の指定
- 送信手段(電子メールまたはFAX)のを指定
- 送信先アドレスの指定(アドレスブックからの指定も可能)
- 件名およびメッセージなどの入力
- 送信の実行
というもの。送信先の指定では、外部のアドレスブックを利用することが可能。Mac OS X標準の「アドレスブック」やメーラ内蔵のアドレス帳のほか、「NowContact」や「PalmDesktop」といったPDAソフトのアドレス帳機能も利用できる。(自前のアドレスブックはないが)電子メール/FAX送信履歴が残るため、送信履歴のある相手には、簡単に再送信できる。さらに、「ライブアドレス」機能にも対応。途中まで入力したアドレスを自動補完する。電子メールでは、メーラを起動し、新規メールにPDF書類を添付して、送信するまでの過程が自動で処理される。PDF書類の添付までを自動で行い、ユーザがメーラ上でメール本文を編集したり、送付先などの詳細を設定したりしたのちに、送信することもできる。
FAX送信では、ヘッダ部分に送信日時が自動的に付加される。さらに、FAX番号やMacまたはモデムの機械名を追加することも可能だ。さらに、カバーページ(送付状)の作成機能もある。カバーページには、タグを利用して「送信先」「発信元」「日付」「ページ数」などの項目を挿入したり、件名やメッセージを挿入したりできる。RTFD形式のテンプレートが用意されており、テンプレートを編集してオリジナルのカバーページを作成することも可能だ。
FAXの自動受信機能では、受信FAXをPDFファイルとして保存する。保存されたPDF書類をビューアで閲覧したり、プリンタで印刷したりすることも可能。電子メールで他のアドレスに転送する機能もある。
そのほか、FAXの送受信を統合的に管理する「FAX Center」を備えている。メーラのメール管理機能と同様、「送信中」「受信中」「送信済み」のFAXをダイアログで確認したり、送信エラーの場合に再送信を行ったりできる。電話を通じて相手のFAXを確認後に送受信を行う手動送信/受信も可能だ。