キーや単語単位での反応速度やミスタイプ率を記録・分析できるタイピング練習ソフト。ユーザごとの苦手な部分を把握して克服できる。ネットランキングにも対応する。「FastType」は、表示された問題文を正確に入力してゆく“正統派”のタイピング練習ソフト。ゲーム性などを廃し、タイピング練習に徹したシンプルな画面デザインが印象的だ。漢字やカタカナ、英文など、さまざまな文字や文章を問題にすることが可能で、練習後には1分間あたりの入力文字数や誤入力数、誤打率などを確認できる。成績の推移やトップ10の成績を参照できるほか、ネットランキングに参加し、得点を競い合って楽しめるようになっている。
問題文は、さまざまな種類のものがあらかじめ用意されている。ことわざや早口言葉といった漢字かな混じりのもの、カタカナや英文だけの文章などがあり、実践的なタイピング練習を行える。変わったところでは、伊勢物語のような古文やC言語、Perlといったプログラミング言語などもある。問題文をユーザが自作することも可能。アルファベット/ひらがな/カタカナ/漢字/数字が混在した文章を作成し、問題文にできる。
大きな特徴が「キーごとのタイピング速度のばらつき」が結果として表示されること。タイピングした文字単位での速度分布がグラフ表示されるとともに、キーボードを模した画面にキーごとのタイピング速度が色分け表示され、苦手なキーを視覚的に確認できるようになっている。結果はログとして記録され、あとからキーごとの反応速度やミスタイプ率を分析することも可能だ。
「苦手克服」機能も特徴のひとつ。タイピング練習の結果、自動的に苦手な語句だけが記録された練習用ファイルが作成される。このファイルを問題に指定して、苦手な語句だけを練習できる仕組みだ。
初心者向けには、入力すべきローマ字を示す「キーボックス」や、タイプするキーを示す「キーボード」を表示するオプションがある。文字の拡大表示やスキンの変更による画面色の変更も行える。また、通常はミスタイプしてもそのまま正しい文字をタイプし直せば先に進めるが、中・上級者向けとして、ミスタイプ時に【BackSpace】キーで修正してから正しく入力する「実践モード」が用意されている。