記憶喪失になった主人公が「自分探し」の冒険をするショートストーリーのファンタジーRPG。オーソドックスなゲームシステムで、手軽にプレイできる。「Memory & Mind」は、人間がのどかに暮らしている村、魔物の潜む森などが散在する架空の世界を舞台にしたファンタジーRPG。記憶をなくした主人公が森や洞窟などを探検し、襲いかかる敵と戦ったり、出会った人々と会話をしたりしながら、謎を解明していくことがゲームの目的だ。
主人公は、洞窟の中で倒れているところを発見された少年。記憶喪失になっているらしく、最初は自分の名前さえ思い出せない。彼は、この洞窟の中の湧き水を汲むためにやってきた娘に助けられ、その娘が父親と暮らす家に居候をすることになる。主人公がこの家の手伝いをしながら、村を出て見知らぬ森や街、洞窟の中を冒険する「自分探しの旅」がゲームのメインストーリーになっている。
ゲーム場面は人間の住む村と、村と村をつないでいる山や森の道(フィールド)に分かれ、そのほかに洞窟など、特殊な場面がある。村を出るとそこは魔境の土地で、フィールドでも洞窟でもさまざまな魔物に出会う。また、洞窟の中は迷路になっており、視界がランプの光が届く円形の範囲に限られる。洞窟内部はいくつかの階層構造で構成され、複雑な作りになっているので、マップの解明がひとつのポイントになる。
ゲームシステムは、RPGとしてオーソドックスなもの。フィールドに点在する村や街で情報を集め、発生するイベント(依頼など)に従って森や洞窟を探検し、戦闘で経験値をアップさせ、アイテムを入手していく。敵を倒して一定の経験値に達するとレベルアップして各能力が上がり、「魔法」を覚えることもある。なお、お金の概念がないため、アイテムの売買などの必要はない。
フィールドや洞窟などで魔物と出会うとターン制の戦闘シーンとなる。特徴のひとつがコマンドに「いのり」が用意されていること。「いのり」を選択すると、自分や相手の能力値を上下させたり、体力を回復したりと、ランダムでさまざまな現象が発生する。
プレイヤーの操作は、上下左右の移動と「はなす/しらべる/まほう/とびら/つよさ」のコマンドを選択して行う。「つよさ」ではプレイヤーの各ステータスや次のレベルアップの経験値数などを確認することが可能だ。村で体力を回復するとセープとなり、ゲームオーバー後やコンティニュー時はその時点から再開できる。