壁紙として使用できるのはBMP/JPEG形式の画像ファイル。最大五つのフォルダを指定できる。サブフォルダの有効/無効をボタンひとつで切り替えられるほか、個別フォルダごとの指定もチェックボックスで切り替えられる。

張り替えの時間は分単位〜時間単位で自由に設定できる。順番は「完全なランダム」「1枚目はランダムで続きは順番」「1枚目から順番」の3種類から選択する。表示位置の指定は中央表示とタイル表示の一般的なものだが、表示位置の調整や、基準サイズより小さかったり大きかったりする場合に、拡大/縮小する機能を備えている。

画像ファイルを単純に壁紙に設定するだけでなく、さまざまな加工を施してから表示できるのが「INFINITHIA」の大きな特徴。「デスクトップ色とブレンド」を使うと、壁紙に使用する画像の色をデスクトップカラーに近づけることができ、画像とデスクトップデザインを自然に馴染ませる効果がある。画像を明るくしたり暗くしたりすることで、デスクトップが沈みこんだ色調になったり、明るすぎてアイコンが見にくくなるといったことを防いだりできる。「グレー化」を使って画像の彩度を落とすことで、落ちついた配色に変えることも可能だ。画像のシャープネスを変化させることもできるので、デスクトップとの調和を考えてソフトな感じにしたり、逆に鮮明にして目立たせたりなど、自由なアレンジが可能となっている。

このように、単なるチェンジャ機能にとどまらず、壁紙とデスクトップのトーンを整えるための機能も備えているので、より美しく、目に優しいデスクトップ環境を作り出すことができる。「お気に入りの画像を壁紙に設定したら、デスクトップカラーやアイコンとの相性が悪かった」というケースでも、元画像のイメージを壊さずに調整することが可能だ。

グラフィックソフトを使って、壁紙用画像を事前に調整・加工する必要がないため、画像加工の経験がないユーザでも使いこなすことができる。加工の経験があっても、たくさんの画像を使いたいといったときに、「INFINITHIA」に調整をまかせられるのは大きなメリット。初心者からこだわりのユーザまで、幅広く使えるソフトといえる。

スタッフの間では「優雅なパソコン生活のための3点セット」と呼ばれているくらい、この環境に慣れてしまうとこれらのソフトがない状態では寂しく感じてしまうかもしれません。無料で試用することも可能（画像枚数に制限あり）ですので、ぜひ一度お試しください。

開発中に苦労した点
常駐型の壁紙チェンジャというのは通常のソフトと違い、例えば動作中に画面の解像度が変更になったりする場合も考慮して開発する必要があります。そういう運用面での不具合発生の可能性を洗い出すために、通常より長いテスト期間を設定し、ユーザ環境同様にゲームをしたり、CDを焼いたりした場合の動作状況を見る運用テストを特に重視しました。

機能面に関しては、「彩花」でも採用した画質と処理速度のバランスをとった画像の拡大縮小機能だけでなく、デスクトップ色とのブレンドや画像の明るさ調節、グレー化などの調整機能も搭載しました。「デスクトップのアイコン等が見づらくなるから壁紙は使わない」という方も、画像をソフトにして少しグレー化していただければ、見やすいデスクトップを実現できるかと思います。

上記のような機能を搭載しながらも、設定パネルはわかりやすくすっきりした印象になるよう心がけました。そのために機能の取捨選択を行った部分や、機能の統合をした部分などがあります。この判断が一番苦労した点かもしれませんね。

ユーザにお勧めする使い方
絵や写真などを壁紙にする場合が多いと思いますが、Windows標準の壁紙機能や他の壁紙チェンジャでは画像の下の部分がタスクバーに隠れて見えなくなってしまいます。本ソフトでは画像の表示位置を変更することができますので、タスクバーに隠れないように画像を少し上に移動させるとよいでしょう。また、画像のサイズを指定する機能と併用することで、「デスクトップの右下に画像を表示する」というようなこともできます。あなたの使用環境に合わせて、いろいろな設定に挑戦してみてください。

機能追加のご要望はお気軽に
動作テストに時間をかけているため、フリーソフトのように頻繁にバージョンアップするわけにもいきませんが、機能追加などのご要望は可能な限り反映したいと考えておりますので、ぜひお寄せください。もちろん、バグ（プログラムミス）と思われる症状に対しては早急に対応致します。疑わしい場合はご連絡ください。