「ゴルフに似ている」といっても、「G」ではクラブなどのグラフィックは登場しない。画面に表示されるのは、カップが一つ切られたコースと、少し大きめのボールだけ。このボールをマウスで操作してカップインさせることがゲームの目的。

ゴルフと異なる点はもう一つある。できるだけ少ない打数でのカップインを目指すのではなく、できるだけ短時間でのカップインを目指すということ。どんなに正確にショットできても、操作に手間取って時間を使うと、得点が低くなる。もちろんプレイを急ぎすぎて無駄なショットを繰り返してはいけない。コースごとに持ち時間が設定されており、1打ごとに5秒削られてゆく。コース上からボールがこぼれ落ちた場合は-10。持ち時間が-99になると、そのコースは強制的にクリアとなり、次のコースに移る。

操作はすべてマウスで行う。ボールの飛ぶ方向は、ボールに近接して表示される矢印で確認できる。マウスポインタを画面の右端に移動させると、矢印がコース上で右回転し、左端に移動させると左回転する。画面の上端にポインタを移動させると、矢印が上がり、ボールを打つ角度が高くなる。下端に移動させれば、逆に低くなる。

方向が決まってボールを打つときは、画面内のどこかにポインタを置いた状態でマウスを左クリックする。クリック中はボールのサイズが大きくなったり小さくなったりを繰り返すので、適当な大きさになったときにタイミングよく放してボールを打つ。ボールが大きいと強く打ち、小さいと打つ力は弱い。ボールが影に隠れて見えないときなどは、画面を右クリックしてカメラの高さを変えられる。

操作は非常に簡単だ。パワーゲージの類が一切ないことを除けば、基本的にゴルフゲームなどとほぼ同じ操作なので、ゴルフゲームをやったことのある人ならすぐにコツが飲み込めるだろう。もちろん、そうでない人でもすぐに馴染めるはずだ。

ただし、細かいところで若干わかりづらい部分があるのは惜しい。例えば、（切り替わるときに警告音が鳴るので慣れれば問題はないのだが）残り時間の表示がプラスのときとマイナスのときの区別がしづらいのは少し気になった。表示されるスコアもよくわからない部分がある。-99になって強制クリアされるときもいきなりカップインの音が鳴るだけでなく、ちょっとしたメッセージがほしいところだ。

もっともいずれも単に慣れの問題でしかなく、全体として非常によくできていることは間違いない。興味を持った方はぜひ一度プレイしてみてもらいたい。

開発中に苦労した点
一番、苦労したのは、マップです。ゲームのシステムよりもどういうマップを作ったらおもしろいか？　という点に悩みました。パズルゲームならパズル、カーレースゲームならコース、シューティングゲームなら敵の出現パターン──これによりゲームのおもしろさが全然、変わってきます。簡単すぎても駄目、難しすぎても駄目。名作と呼ばれるゲームは、このバランスがいいのだなーと開発中に思いました。それと、他の環境でのテストが不十分でした。「僕のパソコンで動いたよ」とか「まったく動かなかったよ」とか、メールをいただけたら今後のゲーム開発に役に立ちますので、よろしくお願いします。

ユーザにお勧めする使い方
新しいマップを作って遊んでもらいたいです。僕がホームページをもっていたら、そこで、マップの募集やベストスコアなどを紹介したいと思っていました。すみませんが、友人、知り合いなどとファイル交換して遊んでもらいたいです。