ソフトを開発しようと思った動機、背景
図書室の管理・運営を担当している教師から「蔵書を管理するソフトウェアを作ってほしい」との依頼を受けたのが開発のきっかけです。蔵書管理用のソフトウェアは高価なので導入が難しいことや、フリーであっても学校用途に特化されたものがあまりないのが現状のようです。担当の方にデータベースとして必要な項目をピックアップしてもらい、フリー版の「蔵書管理」を制作しました。私もコンピュータや自動車の書籍を多数所有しているので、フリー版「蔵書管理」を用いて管理をしようとしたのですが、学校用途に特化しているために、いまひとつ使い勝手がよくありませんでした。そこで、学校のみならず個人で蔵書を管理する方のために、記録項目と検索機能の充実を図り、「蔵書管理 Personal」を開発しました。
開発中に苦労した点
最も頭を悩ませたのが、検索機能をどのように構築するかでした。「蔵書管理 Personal」では「検索キーワードを入力→どの項目から検索するかをユーザが選択→キーワードの完全または部分一致のデータを表示」という検索方法を採用しています。検索したい項目をユーザが決定して、絞り込むことができるので、一般的な全文検索(データベースの項目すべてからの検索)よりも、検索の意図を反映できると思います。
個人での開発なので、これまで開発したソフトウェアのバージョンアップと新たなソフトウェアの開発が重なり、時間的に苦しいこともしばしばでした。ユーザのみなさまからの励ましやご意見に助けられました。
ユーザにお勧めする使い方
コメント欄をぜひ活用してください。「3,150円 この本を読んで、本当に感動した。私に勇気を与えてくれた一冊である」などと、購入金額や感想などの情報を記入しておけば、検索キーワード「勇気」や「感動」でヒットします。作者の私がいうのもなんですが、とても便利です。また、分類項目と保管場所はそれぞれカスタマイズができますので、ご自分の環境に合わせて活用してください。
最後に
今後もユーザのみなさまから寄せられたご意見・ご要望を参考に、改良を続けていきたいと考えています。
(千葉 一夫)