「バラ漢検定」は、漢字をバラバラに分解した状態の文字パーツを組み合わせて元の漢字を答える漢字学習ゲーム。「世木虫」のように、漢字の一部分を示す文字が表示されるので、文字を組み合わせて正解である「蝶」をキーボードで入力する。問題の難易度によって1級、準1級、2級、3級、4級の5段階のレベルが用意されており、任意の級を選択して受験できる（1級・準1級は2級に合格するまでは選択できない）。

解答は、IMEをONにして入力ボックスに正解を直接入力し、「OK」をクリックして行う。正解がわからない場合も「OK」をクリックすることで次の問題に進む。解答には制限時間が設定されておらず、すべての問題に答えた時点で試験終了となり、正解数と合否が表示される。

級別に出題内容・問題数が異なり、4級は漢字1字が5問、また3級は2字熟語（二つの漢字）が5問、2級は10問が出題される。準1級・1級は、4字熟語（四つの漢字）をバラバラにしたものがそれぞれ5問と10問出題される。

オプションでは、問題文の表示速度を「ノーウェイト」「高速」「普通」「遅い」の4段階から選択できるほか、文字のギザギザを滑らかに表示する「アンチエイリアス」処理もサポートしている。ゲーム中にBGMを再生することも可能だ。

「漢字を書く」「漢字を読む」という学習は、小学校に入学したときから繰り返し学習しているが、筆者は「文字を組み合わせて漢字を作成する」という経験が乏しいためか、4級レベルでも難しく感じた。

正解を見つけるのに意外に時間がかかるが、制限時間はないのでじっくりと考えることができる。1級に合格するころには、かなりの知識が身につくだろう。

チャレンジしていくうちに、漢字が持つ意味が浮かび上がってきたり、「こざとへん」「うかんむり」といった部首が配置される場所は固定されている事実に気づいたりと、一般的な漢字学習では見落としがちな知識を得ることができるのがメリット。

教室を模したグラフィックスやBGMも学習ムードを高め、アンチエイリアス処理により問題文もギザギザがなく滑らかに表示される。

漢字をいつもと違う視点から見つめることができる、有用な学習プログラムといえるだろう。あえて要望を述べれば、自作の問題を作り、プログラムに組み込める仕組みがあると楽しいと感じた。

開発中に苦労した点
パーツごとに分解した漢字の表示順を、ランダムで表示させるようにするところが難しかったです。あと、はじめてのバージョンアップ時にソーススパゲッティになってしまい、それから脱出するのに苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
はじめて使用される方は「模擬試験」をやってから本試験に挑戦してみてください。慣れてきたら問題を解くスピードに挑戦してください。

今後のバージョンアップ予定
システム上の要望があった場合と問題のストックが一定量を超えたら、バージョンアップを行います（問題案が底をついてしまいました）。

そのほか
ほかに、漢字や国語に関するゲームを作成・公開していますので、ホームページにも遊びに来てください。