日常語から専門用語まで幅広い問題で練習できるタイピング練習ソフト。グラフを使った評価画面によって、自分の弱点を的確に知ることができる。ローマ字入力に対応。「吟詠の筆」は、ジャンル別に分けられた練習文(問題)と、目標とする入力速度とを組み合わせて練習を行えるタイピング練習ソフト。入力速度は、毎分40文字以上が目標の「筆見習い」から、毎分400文字以上を目標とする「筆神」まで、10段階の「筆称号」から選択できる。問題は、指ごとのローマ字練習や清音/濁音/半濁音といった単純な入力練習のほかに、日常雑学、食べ物、天文関係、百人一首、ことわざなど、幅広いジャンルにわたり、難易度の異なる数レベルのものが用意されている。指定レベルの問題から、ランダムに出題させることも可能だ。
「吟詠画面」と呼ばれる練習画面には、問題と実際に入力した文字のほか、それぞれの指の担当範囲を色分けしたキーボード図が表示され、キーをタイプするたびにその部分が反転表示される。画面左下の「入力スキャン」欄には次にタイプするキー(アルファベット)が表示されるが、全体としては実際の文章(漢字かな混じり文など)を見て入力することを意識した画面レイアウトになっている。
ローマ字の入力方法では、さまざまな表記法に対応した「オールキー入力」モードを備えており、日ごろ入力しなれた方法で練習できる。複数の入力方法がある場合(「じ」→ji/ziなど)は、入力スキャン欄にはそのすべての候補が表示される(入力スキャンを表示しないようにすることも可能)。
練習終了後には評価画面が表示される。評価画面では、入力速度や入力ミスが数字で評価されるほか、指ごとの成功率(入力の正確性)がレーダーチャートで表示され、ミスした文字を教えてくれるので、練習時の参考になる。また、設定した目標レベルと実際の入力速度に、正確性を加味した得点も表示される。このため、仮に入力数や正確性がまったく同じでも、設定目標が違えば異なる評価が下される。
最大50人までのユーザを登録することが可能で、各ユーザの最高記録をランキング表示することもできる。練習履歴は1ユーザあたり200件まで保持でき、結果はグラフやテキストで表示させられる。ネットワーク上の複数のパソコンでデータを共有して使用することも可能で、データ保存場所の変更やメンテナンスを行うためのユーティリティプログラムが付属する。ユーザごとにパスワードロックをかけることも可能だ。