まいった。超ヌル腕ゲーマーの筆者ではとても太刀打ちできないシビアさだ。HTMLマニュアルによると、第2ステージから「敵の数がどっと増えてくる」というのだが、第1ステージ序盤を過ぎたところで、もうすでに泣きが入りそうだ。とにかく飛んでくる敵弾の数が多い。アイテムの集め方がポイントだというのはわかっているのだが、クルクル廻りながら飛んでくる茶色っぽい紡錘形のサツマイモみたいなやつ(^_^;)を避けるのにせいいっぱいで、最初のうちはとてもそこまで手が回らない。むきになってやっていると、なんとかコツが掴めそうになったところで目がショボクなったり手が痛くなったりして、ああ歳はとりたくないねぇ(一応まだ30代なんだが)。
というわけでこの「TEST SHOOTING2 METEOR」、筆者がこれまで担当させていただいたいくつかのゲームの中では際だってハードであった。操作自体は単純なので、あとはひたすら修練をつめばそこそこ行けそうな気もするが、体力・気力の消耗は大きそうだ。
グラフィックはきれいだし、内容もハードコアなシューティングゲーム好きに受けそうだが、一方ストーリー部分は設定を説明するのに手一杯で、物語(の導入部)としてはやや弱いと感じた(これはソフトの評価ではなく、昔ちょこっと小説を書いていた者からの感想)。プレイ中に通信メッセージが表示されるといった演出もあるが、プレイが進まなかったこともあって、ストーリーに厚みを持たせる効果があるかは、残念ながら判断できなかった。
ひたすら本格派のシューティングゲームに徹するならストーリー部分をもう少しコンパクトにまとめ、逆にストーリーを語りたいのなら難易度の調節を可能にするなどして、プレイヤーの間口をもう少し広くとってあげると、ゲームとしてのまとまりがぐっとアップするのではないだろうか。未来史の設定にはかなりの労力をつぎ込んだものと思われるので、それを活かしてもっと軽めのゲームも作ってもらえると、筆者としてはうれしい。
(福住 護)