ソフトを開発しようと思った動機、背景Mac OSはファイルの取扱やシステムの設定など親和性が高く、カスタマイズ性に富んでいて、とても優れたOSで私は大変気に入っています。ただ、メニューバーの時計表示をクリックすると当日の日付に変わりますが、カレンダーを見るためにはそれなりのソフトを起動することになります。
私はソフトのコード書きのためにPowerBookを使っているのですが、どうにか狭いデスクトップのPowerBookでも複数のソフトを起動したままで、他のソフトの邪魔にならずにカレンダーを表示させることはできないものかと考えました。当時(「来過」のリリースは初版1996年でした)から、PowerBookといえばコントロールバーという狭いデスクトップでも邪魔にならないという優れたアイテムがありました。ここにカレンダーを表示しようと開発したのが「来過」でした。
開発中に苦労した点
コントロールバー項目という、本来はメニューを表示するためのソフト上にカレンダーを表示するトリック要素の高いコードを開発しなければならなかった点や、ころころ変わってしまう国民の休日への対応などには苦労しました。
ユーザにお勧めする使い方
私は、忘れてはいけない日や忘れたくない日を登録してあります。突然告知される「〜〜の記念の日」に当時を思い起こしてはニヤニヤしたりと……。西暦から年号を調べる……なんて使い方もあるかな。PIM的要素もありますので、日々の予定や、私のようにイベントを設定しておくと便利に使えると思います(繰り返しのイベントや細かな例外の処理もできます)。また、登録ユーザの方は必ず自分の誕生日の設定をしてくださいね。
今後のバージョンアップ予定
現在、バージョンアップ作業中です。多くのユーザの励ましの声やご意見をなるべくたくさん反映したいと思っていますが、開発スケジュールが大幅に遅れています。登録してくださったユーザの方、また、これから使ってみようかという方には、大変ご迷惑をおかけしています。いま暫くお待ちください。
これから使って見ようかな……という方へ
「来過」はシェアウェアですが、インストール後1ヵ月間の試用期間が設けられています。未登録時にも二つのイベントを設定できますので、活用してみてください。デスクトップ機でもコントロールバーをインストールしているなら結構便利ですよ。
(夜久 伊亨)