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■バックアップ中の画面。複数の設定を用意し、一度にバックアップできる
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設定が比較的簡単で、手軽に使うことのできるバックアップソフト。フォルダ指定による通常のバックアップのほか、ミラーリングも行える。実行前にバックアップの状況を確認できるテストモードや、マスター側に対してはファイル操作は行わないという設計により、安心して使える。
Disk Mirroring Toolは、指定フォルダ以下のファイル(フォルダ)を指定バックアップ先にコピーするバックアップソフト。タイムスタンプを比較し、ユーザの指定日時あるいは前回のバックアップ時以降に更新されたファイルだけをバックアップ対象としたり、マスター側から削除されたファイルをバックアップ側でも削除するミラーリングが行える。マスター側/バックアップ側いずれもネットワークドライブでも使用できる。フォルダの指定やバックアップ時の動作設定などはダイアログで行う。設定によりさまざまなパターンでバックアップを行えるが、複雑な設定が要求されるということはなく、わかりやすいのが特徴だ。
設定により行える動作としては、次のようなものがある。
- バックアップ開始時のボリュームラベルチェック。バックアップ先にリムーバブルメディアを指定した際に有効
- バックアップ先に日付を名前にしたサブディレクトリの自動作成。毎日のバックアップを取りたいときなどに便利
- ミラーリングを行う際の動作順の指定。バックアップ→ミラーリング順か、その逆かを指定できる
- フォルダ単位/ファイル単位での、処理対象/処理対象外の指定。例えば、パーソナルデータのバックアップで、Temporary Internet Filesやcookiesといったフォルダを除外するのに最適。ファイル指定ではワイルドカードも使用できる
- バックアップ時にエラーが出たファイルの無視。あるいはファイル名をチェックし、不正なファイルは無視
- NTFS→FAT間でのバックアップのタイムスタンプ誤差修正。NTFSとFATではタイムスタンプの付け方が異なるため、実際には同じファイルなのに更新されていると判断されるケースを防止できる
また、実際にバックアップを実行する前に「どのファイルが対象で、どのような動作をするか」を確認できるテストモードが用意されている。ミスを起こしがちな初回のバックアップ時や設定変更時に有効なモードだ。さらに、Disk Mirroring Toolでは、マスター側に対しては読み取り以外のファイル操作は一切行わないため、大事なファイルを誤って削除してしまう心配がない。
Disk Mirroring Toolにはスケジューリング機能は装備されていないが、タスクスケジューラなどから起動させることで時間指定のバックアップも行える。オプション指定により、例えば、最小化状態で自動バックアップし、処理終了後に自動終了することも可能だ。なお、自動実行を設定した場合、バックアップ動作を毎回実行するほかに「1日1回」「前回から指定時間以上経過している場合」も選択できる。1日1回指定ならば、同じ日付内に何回呼び出されても、初回起動時以外はバックアップを行わない。
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