上手に使って上手に貯めよう!
本格派家計簿ソフト4本を使ってみる
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とにかく使いやすい、機能充実の本格派家計簿ソフト
家計簿,出納簿ひかる 32bit版 7.41
オンラインソフトの家計簿として最も古くから、多くのユーザに支持されてきた家計簿ソフト。それだけに、豊富な機能と使いやすさには定評がある。そんじゃそこらの表計算ソフトに毛が生えただけのようなお粗末な市販ソフトは足元にも及ばない、といっても過言ではない。もっともこの「ひかる」も、現在では市販パッケージとして堂々と店頭に並ぶ人気商品だ。
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▲ 日別入力表示モード。項目を選択し、リストから品名を選択すると次に電卓が表示される
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家計簿選びで最も重要なポイントとなるが、入力のしやすさ。日々の収支の記録は、あくまでもすばやく、簡単に行いたいもの。そのためにも、無駄な操作は省きたい。その点、入力方法がこなれていて操作性がよいのがこの「ひかる」だ。
日々の入力の中心となるのは、起動時に表示される日別入力表示モード。ここで一日分の収支を記録していく。表示された日付から過去や未来のページを表示するのも矢印のアイコンクリックひとつでOK。つまり、過去にさかのぼっての修正なども簡単に行えるわけだ。基本的な入力方法は、支出項目(食費や日用品など)もしくは、収入項目(所得や雑収入など)を選び、表示される品名リスト(項目が食費なら品名は米とか肉など)から該当する品名を選択。次に電卓が表示されるので金額を入力する。なお、電卓は税込み、税別計算にも対応。また、費目や品名はあらかじめよく使われるものが登録されているが、それぞれ追加や変更、削除も可能だ。さらに、必要に応じて備考も記録できる。記録された収支はリアルタイムで自動計算され、日別の収支合計や現金残高が常に表示される。「項目→品名→金額」という流れが、マウスひとつで簡単に行える作りだ。
現金以外の収支については、口座やクレジットカード、ローンまで含めた総合管理が可能。あらかじめ利用する金融機関口座を登録しておいて、日々の収支を記録する際、利用した口座を指定する。さらに、毎月決まって同じ口座から引き落とされる家賃やクレジット返済、ローンなどは、自動記帳の設定をしておけば、自動的に家計簿に反映され、口座残高やローンの残金などまとめて管理することができる。口座は入金、出勤、振替に対応。また、複数の口座が扱える。クレジットカードも一人が複数枚持つ時代。現金以外の収支までまとめて管理できてこそ、家計簿をつける本来の意義があるというものだ。
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▲ 支出と収入の項目別の割合を指定期間円グラフで表示したもの
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総合管理ができて、日々の収支も簡単。と、くればあとは、その収支の分析と予算立てだ。分析のために用意されている機能は、指定期間の集計を表示する集計表示モードと、グラフ表示。お金の流れが一目で把握できるだけでなく、さまざまな方面からデータを分析し、いつ、どんなときに、何に、いくらお金を使っているのかが一目瞭然だ。特にグラフ表示では、期間集計だけでなく、円グラフや棒グラフ、折れ線グラフなどを使い、1年間の収支の推移や項目、品名別、総資産の推移などがわかる。一方、そこから立てる予算は別ウィンドウが用意されていて、設定した予算のほかに、実績、消化率(達成率)、残金(余剰金)が表示される。
ライフスタイルに合わせたカスタマイズ性も高く、しかも操作がわかりやすい。日記やカレンダーといった+αの便利な機能も持ち合わせている。本格的に使い込むタイプの多機能家計簿だ。
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INFORMATION
家計簿,出納簿ひかる 32bit版 7.41●シェアウェア(2,500円)/作者 : 武井 由徳/作者のホームページ
※このソフトは「ダウンロード」のページからダウンロードできます。
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