乏しい情報を手がかりに謎を解いて遺跡内を探索する、思考型アドベンチャーゲーム。試行錯誤と洞察力、ひらめきが求められる。「Orb.」は、どんな願いも叶えるという「神の宝珠」を求めて遺跡を探索する、パズル性の高いアドベンチャーゲーム。物語の舞台は、足を踏み入れた者が二度と出てくることはないと噂される「古代の遺跡」だ。
主人公は不治の病で昏睡状態の恋人を助けるため、神々の遺産である「神の宝珠」を手に入れようと決意し、噂話を頼りに神の宝珠があるといわれる「古代の遺跡」を訪れる。遺跡内は、噂に違わぬほど凶悪なデストラップだらけの上、入口が閉ざされて引き返すことも叶わない。主人公は、遺跡の謎を解くためにひたすら前へと進むことになる。
操作は、キーボードとゲームパッドに対応。使用するのはカーソルキーのほか、決定用の【Enter】/【Z】/スペースキー、メニュー表示の【Esc】/【X】/【C】、マップ表示の【Shift】となっている。基本は、方向キーで主人公を前後左右に移動させ、気になるものの前で決定キーを押して調べること。マップ表示機能を備え、【Shift】を押すことで主人公が移動可能な範囲に限ってマップを見られる。新たに移動可能な場所が増えた場合は、自動的にマップに追加される。マップでは、ただ歩いているだけではわかりづらい遺跡の階数や部屋の位置関係などが確認できるため、時としてゲームの謎を解く大きなヒントとなることがある。行き詰まったときなどにはじっくりと眺めるようにするとよい。
ゲーム中いつでも、メニュー表示ボタンを押すとメニューを出せる。アイテムを入手している場合、メニューから選択して使用することが可能。ほとんどのアイテムは何回使ってもなくならない。1回使うとなくなってしまうアイテムは、アイテムを使用できる場所以外では使用できない上、ゲームを解くのに必要な数は必ず確保できるようになっている。アイテムによるハマりはないので、「ここは怪しい」と思ったら躊躇することなく積極的にアイテムを試すことができる。セーブもメニューから行うことができる。遺跡の中は危険なので、なるべくこまめにセーブすることをお勧めする。
一部の「柱」や「箱」といったオブジェクトは動かすことができる。主人公をオブジェクトに向かって移動させ続けると、オブジェクトを押し込むように動かせる仕組み。オブジェクトの目前で決定キーを繰り返し押すと、引っ張ることも可能だ。こうしたオブジェクトの移動を用いたパズルを解くことで、はじめてクリアできるトラップも多い。動かせそうなオブジェクトはとりあえずいろいろと試してみよう。押し引きのほか、場合によっては3次元的な要素も加えた柔軟な発想が求められることがある。
オブジェクトによっては、根気よく押さないと動かせないものや、一方向にしか動かせないものもある。床にヒビが入っている場所や人骨などが転がっている場所に移動させることはできないが、逆にそれが大きなヒントとなることもある。オブジェクトの移動に限らず、遺跡の各所にあるヒビには謎を解くための思いがけないヒントが隠されていることがあるので、よく観察するとよい。遺跡のありとあらゆるものに対する「観察力」と「洞察力」が強く求められる。