an14.lzh ( Filesize: 27,656 )
あまり馴染みのない機体ですが、現代のシティーコミューターの先駆けとなった機体です。
開発の発端は1950年代半ば、アエロフロートの要望からでした。アエロフロートが提示した諸元は乗客5から6、または500キロの貨物を積み空港と都市間のシャトルサービスを行える機体というものでした。この機体はまた、農業や医療、パイロット訓練にも使え、メンテナンスに手が掛からず、短距離離着陸ができて滑走路は不整地でもよいこと、という盛りだくさんの注文が付いていました。
アントノフ設計局はこれに応えて1958年春には試作機を完成。その後の開発にはかなり手間取って1966年から量産が開始されました。
この機体の特徴は、低速安定と短距離離着陸を可能にした大きな主翼。原野や牧場からも離着陸できる低圧タイヤを備えた固定脚。視界の極めて良いコクピット。大型貨物機のように開く胴体後部の乗降ドアとラダー(階段)。断面がほぼ四角形の胴体、そしてやや内側に傾いた双垂直尾翼、などです。AN−14の5年後に試作機が完成したイギリスのショート・スカイバンは各部のデザインがAN−14に酷似しているのに気が付くと思います。
極めて実用的なこの機体は軍民双方で多用されましたが、その後胴体をストレッチして最大17席としエンジンをターボプロップ化したAN−28へと発展。1978年からはAN−28の生産はポーランドで続けられています。最新モデルはAN−38で、最大26席へと大型化し、当初のAN−14が持っていた軽快さは失われましたが、外観の特徴はそっくり残っています。
モデルは初期のAN−14をできるだけ忠実に再現しました。特徴的な乗降ドアとラダーも、エンジンを停止(M−1)すると現れます。
ファイルの内容
1) AN-14-B_ 機体です。FS4のディレクトリに置きます
2) AN-14-B_.SIM 機体と一緒にFS4へ
3) AN-14-SC.sc0 .sc0の機体です。SEE、DYN用
4) AN-14.DOC この文章
なお、現実にSTOL機のパイロットであるアイランダ−さんによると「この多分ロシアの高性能のSTOL機は、最終進入では FLAPを30°下げた状態で(F7)、パワー 20"/1700RPM で 400FPMで 100KTで安定した ILS APPを行います」とのことです。参考にして下さい。
ソフト名: | アントノフ AN14 |
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動作OS: | MS-DOS |
機種: | 汎用 |
種類: | フリーソフト |
作者: | 本間 正一郎 |