インターネットを使ったオンラインゲームは、別の場所にいる他のプレイヤーと、いつでも好きなときにゲームを楽しむことができる。普通のコンピュータゲームの場合と違って、相手が生身の人間であるところが、ゲーム展開の幅を広げ、いつまでもプレイヤーを飽きさせない魅力となるのだ。敵と味方と分かれて対戦をしたり、他のプレイヤーと協力してゲームを攻略することになるため、どうしても意志の疎通が欠かせなくなる。
最近ではマイクとヘッドフォンを使って音声による会話ができるゲームもあるが、音声データの送受信はネットワークへの負担が大きいため、一般的にはキーボードなどで入力した文章で意志を伝えることになる。また、プレイステーションやXBOXなどの家庭用ゲームでもオンラインゲームは楽しめるが、標準でキーボードが使えるパソコンのほうがオンラインゲームでの意志疎通には便利だ。ゲーム機でもオプションのキーボードを購入すればよいのだが、元々ゲームコントローラでの操作を基準にゲームが作られているため、キーボードを使うためには持ち替えが必要になる。
キーボードの操作に慣れていないと、思ったようにコミュニケーションをとることができないこともある。通りがかった人に声をかけようとしても、「こんにちは」のタイプに手間取っていては、いつのまにか遠くに歩き去ってしまっているということもある。オンラインゲームのほとんどには、いつも使う挨拶などの言葉を登録する機能があり、ワンキーで呼び出すことができるようになっている。キーボードで流れるように文字をタイプできれば、それがベストだが、不慣れでもコミュニケーションに戸惑う心配はない。
笑い顔を示す「=)」や「(^^)」、泣き顔を示す「;<」や「(T^T)」などの顔文字もオンラインゲームでは多用される。これだけでも簡単な受け答えはできるだろう。さらに略語が加わると、文字をタイプする手間は一気に減る。「AFK」はAway From Keyboardの略で「席を離れる」ことを意味するし、「LFG」はLooking For a Groupの略で「(加入する)グループを探しています」という意味だ。ほとんどの略語は英語だけれど、これはもう記号として覚えてしまえばよい。
オンラインRPGでは、「踊る」「手を振る」などの動作をキャラクターに行わせることができるものもある。オンラインのストラテジーゲームだと、相手に音声やアイコンの指示を、ワンキーの操作で伝える機能を持つものもある。文字だけでなく、音や絵でもコミュニケーションは可能だ。これらはウェブブラウザのプラグインやIRCクライアントを使って行うチャット(オンラインでの会話)とは、異なる特徴である。
また会話は、基本的にゲームの内容についてなら誰にでも話しかけられる。現実社会で見知らぬ人に声をかけて会話を成立させることは難しいが、ゲームに参加している人々は少なくとも「同じゲームのプレイヤー」という共通点がある。ゲームに関係する分からないことや、分かって欲しいことについては、突然に声をかけても気を悪くされることはない(ゲームに関係ない会話、緊急事態などでプレイに忙しい時などは無視されることもあるだろう)。
こうして知り合ったゲーム仲間たちは、あなたがゲーム好きなら、とても貴重なものだ。ゲームプレイが長期にわたるようになると、ゲームに関係ないプライベートな話題(学校の試験が近いので、プレイ時間がなかなかとれない等)もできるようになり、単なるゲーム仲間というだけでなく、本当の友達になっていくこともある。中には、ゲームが縁で結婚したカップルもいるぐらい、ゲーム内のコミュニケーションは濃密で楽しいのだ。
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