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ベクターソフトニュース - 1999.09.18
SARI SARI Ver.1.134C
パワフルで柔軟性も高い多機能テキストエディタ
Windows 98/95 シェアウェア
「SARI」の動作画面
■ウィンドウはSDI形式。ウィンドウ右には整形、検索・置換関連のボタンが並ぶ

非常に多くの機能を搭載したSDI形式のテキストエディタ。

まず、エディタの使い勝手を大きく左右する整形機能が強力だ。一定桁数で自動的に改行する自動整形、自動インデント、自動整形→非整形への変換、桁数の一時的変更などは、コンテキスト(右クリック)メニューから簡単に実行できる。禁則処理は追い出し、ぶら下げの選択のほか、ぶら下げできる最大文字数まで指定可能だ。

C言語風書式、Perl風パターンマッチング機能を持つ「ATION」(A Tiny Interpreter On wiNdows)という独自のインタプリタ言語を搭載する点も大きな特徴。while、if〜else if 〜 else、for文などがあり、高度な自動処理を行える。ATIONは「SARI」とは別に、単独でも実行することができる。

検索機能では、AND/OR検索が可能で、置換ではOR検索(AまたはBまたはC→Dに置換)も簡単に行える。正規表現による検索・置換も可能だ。複数のファイルをまとめて検索対象に指定できるグローバル検索(GREP)も行え、行別れになった検索対象もヒットしてくれる。

縦書き編集も可能。ウィンドウを最大4分割して、縦書き・横書きを混在させることもできる。また、HTMLタグ入力支援メニューが用意され、タグ挿入型HTMLエディタとしても十分な威力を発揮する。

そのほか、独自のMAY暗号によるファイルの暗号化、主にプログラマ向けのキーワードおよびコメントの強調表示、キーボードマクロ、MAPIを利用したメール送出、マーク位置へのジャンプやキャレット(カーソル)位置を記憶する機能などなど、実に多彩な機能を持つ。カスタマイズ自由度が高く、ショートカットキーの割り当てやメニューの構成をユーザの好みに応じて自由に変更できるほか、画面や文字の色の変更も自在だ。

reviewer's EYE 基本的な文字の編集についてはワープロや他のテキストエディタと同様なので誰にでも使えるとはいうものの、これだけの機能を揃えているとなると、主なターゲットは中・上級者、それもかなりヘビーなテキスト編集機能を必要としている人といえそうだ。特にカスタマイズ機能や正規表現、インタプリタ言語などの機能を使いこなせる人にとっては、かなり魅力的なソフトだろう。

逆に、初心者にとってみると、コンテキストメニューに表示されるコマンドの数を見ただけで圧倒されてしまうかもしれない。また、オプション設定の項目が多く、使いこなすには機能をきちんと理解していなければならない。コマンドや用語の中にもやや難しい表現が見受けられる。もちろん初心者でも快適に使用できるはずだが、「SARI」の機能を十分に使いこなそうとすれば、それなりの経験・知識が必要だ──それほどの機能を「SARI」備えているのだ。

編集やカスタマイズ機能のパワフルさに比べると、相対的に印刷機能はややシンプルな印象を受けるが、以前はテキストエディタには印刷機能がないのは当たり前だったし、ワープロではないのだから、まったく問題はないだろう。
(福住 護)


スクリーンショット》 ウィンドウを最大4分割できる。縦書き・横書きも混在できる
スクリーンショット》 インタプリタ言語「ATION」により、さまざまな自動処理が可能
スクリーンショット》 MAY暗号により、文書を簡単に暗号化できる
スクリーンショット》 タグ挿入型HTMLエディタとしても強力な機能を提供する


【作 者】 Kazuhiro Kito さん
【シェアレジ作品番号】 SR013119
【補 足】 試用期間は45日間。試用期間中も特に機能制限は設けられていない
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

エディタからPerl風のパターンマッチングを使いたいと考えたのが、そもそもの開発動機です。発展性を考え、エディタ「SARI」とマクロ記述言語「ATION」という形を選びました。

■開発中に苦労した点

テキストエディタですからテキスト形式で保存しなければなりません。自動整形モードの場合も、特別な保存形式は使いたくありませんでした。そのため、整形用の改行と真の改行との区別、インデントとして挿入した空白と真の空白の区別で、悩みました。結局、改行は、「半角空白+改行」を整形用の改行と見なすことにしました。

■ユーザにお勧めする使い方

例えば強調単語でしょうか。適切に指定しておけば、見出しや章題などが自動的に色替え表示されます。テキストが読みやすく、書きやすくなるかと思います。プログラムソース用のコメントアウト色替え機能も、普通の文章で応用すれば、おもしろいと思います。

■今後のバージョンアップ予定

次バージョン、1.135では自動整形機能の充実、印刷系の充実などを予定しています。並行してVer.2.xの開発に取りかかっています。Ver.2.xの公開は来年になるでしょう。オートメーション機能、アウトラインエディタ的要素などを付加する予定です。
(Kazuhiro Kito)
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シェアウェアプロレジ・シェアレジ(2,808円(税込))
テキストエディタSARI 2.482 縦書き可、正規表現による検索/グレップ、自動整形機能など、多機能 (2,619K)




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