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音作りを学べる、高機能ソフトウェアシンセサイザ
SinWaves Version 1.1
for Macintosh 画像&サウンド VERSION UP シェアウェア 1,500円

SinWaves 波形を合成して好みの音を作成できるソフトウェアシンセサイザ。サイン波、コサイン波、矩形波、パルスなどの波形を元に音を作り出す。

エンベロープジェネレータや倍音合成スライダがずらりと並ぶ 二つのオシレータを持ち、それぞれにアタック、ディケイ、サスティン、リリースの各エンベロープを指定するほかに、メインオシレータでは1〜24倍の倍音について音量や位相を指定可能。サブオシレータでは内蔵波形をボタンで切り替えたり任意のSystem 7サウンドファイルから波形を割り当てることができる。

作成した音は32音色(8音×4バンク)まで保持でき、音色とバンクのボタンの組み合わせで選択する。また、バンク単位で音色データを保存し、切り替えられる。

プログラムはPowerPC用で、漢字Talk 7.5以上とSoundManager 3.0以上が必要。そのほかに、Opcode社のMIDIマネージメントシステム「Open Music System」があれば、簡単ながらポリフォニックのソフトウェアMIDI音源としても使用できる。

reviewer's EYE 計32音を使用可能。バンク単位での保存/読み込みもできる 初期のシンセサイザは「どんな音でも作れる」というのが売りものだったが、実際に(音楽制作に)使える音を作るのは難しく、結局はプロが作った音色データを利用するのが一般的になってしまったという経緯がある。

オーソドックスなアプローチのシンセサイザという点ではこのソフトでも同様で、ゼロから音を作り出すよりは付属のサンプルデータを元に手を加えていく方が効率的だろう。もっとも、波形の合成による音の作り方を理論的に学びたいという人にとっては、学習用ツールとして使えるかもしれない。

とはいえ、そんな堅いことをいわず、子供の情操教育用ツールとして使ってみるのもいいだろう。画面上の鍵盤をマウスでクリックしたり、Macのキーボードを叩いたりして音を出すことができるので、Macが楽器に早変わりする。

ただし、キーボード操作の場合は画面上の鍵盤に比べて音域が狭い(1オクターブをはさんで下はA♭から上はD#まで)のと、Macのキーボードでは同時に2音までしか出ないため本格的な演奏には向いていないのが、残念といえば残念だ。
(福住 護)


ソフト作者からひとこと
音源などいろいろ器材を用意しなくても、Mac一台で遊べる音楽ツールを一つでも増やしたくて、とりあえず作りました。初心者でも理解しやすいサイン波合成方式+自由に波形を設定できるサブオシレータにより、かなり高品位で多彩な音声合成ができます。MIDIでも鳴らせるし、Macのキーボードでも演奏できます。

Macでのプログラミング経験が乏しいので、まだまだ改良の予地があると思います。ここがだめだ、こうしてほしい、など、何でもご意見をお寄せいただければ幸いです。
(toy-o-AK)

※ この記事は、'98年11月5日に公開されました。


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