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フォルダ、ドライブ単位での処理を行うファイル管理ツール
Folder Manager(FolMan)
Version 2.0.0.2
「ファイル単位」から「フォルダ単位」「ドライブ単位」での管理へと発想を転換し、大量のファイル処理が容易に行えるファイル管理ツール。大量のファイルに対し、エクスプローラなどではできない、さまざまな融通性のある処理が可能。実際に操作を行う前にシミュレーションができるなど、ファイル操作上の安全面にも十分配慮されている。
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■こんな人にお勧め!!
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大容量ハードディスクでとにかく大量のファイルを取り扱う人に。効率的なファイル管理を行いたい人に。いままでのファイル管理ツールでは満足できない人にお勧め!!
フォルダ単位でファイルを管理
「FolderManager 2.0.0.2」は、ユニークな発想に基づいたファイル管理ツールである。4GBだ8GBだと、大容量のハードディスクが当たり前になって以来、増え続けるファイルの管理は頭の痛い問題だ。多くの人はWindows付属の「エクスプローラ」や、あるいは「ファイラ」と呼ばれるツールを使ってファイルを管理しているのではないだろうか。
これらのツールは、主に「ファイル単位」での管理に重点を置いている。だがこうしたファイラでは、ハードディスクのファイル数が「万単位」になってくると、一人の人間が管理できる限界を超えてくる。
「FolderManager」は、この「ファイル単位」という考え方から「フォルダ単位」という新しい考え方に発想を切り替え、ファイルを管理しようというユニークなツールだ。例えば古いファイルの削除であれば、ファイルそのものを選んで指示するのではなく、まず「あるフォルダ」を選んで、その下にある「○月×日以前のタイムスタンプのフォルダをすべて削除」といった具合に、フォルダに対しての指示を行うのだ。もちろん、そのフォルダに含まれるサブフォルダへの操作も同時に行うこともできる。
操作は多彩
上記の例のような単純な操作であれば、従来のファイル操作ツールでもできるものはある。だが、「FolderManager」がサポートしている操作は実に多彩だ。例えば「二つのフォルダツリーを比較して、差違を報告する」「ツリー構造をそのままコピーするが、コピー先のフォルダにコピー元には存在しないファイルがある場合にはそれを削除する」、あるいは「ツリーの中で、特定の名前パターンにマッチするファイルだけを、そのツリー構造のまま別のフォルダの下に移動する」といった操作だ。このほかにも、Windows標準の「エクスプローラ」などではできない便利な操作が用意されている。
安全性にも配慮
操作を行うフォルダを、ドライブのルートフォルダに指定すると、そのドライブ全体に対して操作を行うこともできる。ファイルの削除のような「危険な」操作を、ドライブ全体に作用させるのは危険と思うかもしれない。だが、ファイルのマッチングパターンは「対象ファイル」の名前やタイムスタンプに加えて「除外ファイル」の指定もできるので、自分が指定したいファイルだけをかなり的確に選ぶことができる。
それでも不安という人には「操作のシミュレーション」も可能だ。これは指定した操作を実際に実行はせず、「この操作を実行するとどういった動作が行われるか?」だけを事前に報告する機能だ。これですべての操作を確認すれば、うっかり大切なファイルを削除してしまうようなことも起きないだろう。
「FolderManager」は、大量のファイルを効率的に管理したい人にとっては強力な味方になることは間違いない。あとは使う人のアイデア次第、というところだろうか。
(天野 司)
作者のホームページはこちら。
ソフト作者からひとこと
このソフトウェアに興味をお持ちいただき、ありがとうございます。ファイル処理にあたって、もっと効率のよい方法はないか、もっと細かなファイル指定はできないかと思われたことはありませんか?
もっと融通のきくコピーがしたい。きめ細かなバックアップがしたい。フォルダ同士を比較してどこが違うのか知りたい。フォルダ中のどのファイルが変更されたのか知りたい。ファイルの一覧をテキストにしたい。融通のきく効率的な削除がしたい。タイムスタンプを一括変更したい、などなど。誰しもそういう要求は少なからず出てきます。そして、フォルダやドライブを単位とした処理が意外と多く、それらは定型的で日常的なものです。
そうした「もっともっと」の発想からこのソフトは生まれました。指定されたフォルダに実行タイプと処理方法を組み合わせることで、さまざまな要求に応えます。豊富なオプションと一貫したインタフェースがそれらを支えています。ファイルというオブジェクトにひと味ちがったアプローチをするマネージメントツールに仕上げました。
まだご覧いただいてない方はダウンロードなさって、ぜひお試しください!
次版では実行タイプの一つとしてリネームを追加搭載する予定です。「FolderManager」ならではの応用のきくリネームにするつもりでおります。ほかにもバージョンアップポイントがありますので、どうぞご期待ください。今後ともよろしくお願いいたします!
(Kozo)
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