「電光掲示板メーカー2」は、単色LEDで案内・広告などの文字を表示する電光掲示板や、競技場などに設置されたLEDビジョンなどをシミュレートできる画像変換ソフト。用意された電球（LED）の色は、単色から複数色の組み合わせやフルカラーまで、計10種類以上。電球の色や明るさ、サイズ、フレア（周囲に見える反射光）の強さなどは、ユーザが自由に調整できる。対応する画像形式はBMP/JPEG/PNG。

利用できる電球の種類は、

• フルカラー
• 2色（青・橙・桃、赤・緑・橙）
• 単色（赤、橙1、橙2、黄緑、緑、青緑、青、白、白熱電球）

• 本体の明るさ（光のないときの電球の見え方）
• 光の強さ（いわゆる明るさ）
• フレアの強さ（電球の周りに見えるレンズフレアの度合い）
• 電球の隙間
• 本体の色（電球そのものの色）
• 電球の劣化（色むらの度合い）

使い方は簡単。画像を読み込み、電球の種類やサイズなどを指定して、変換を実行すればよい。これで電光掲示板風の画像が生成される。元画像と生成画像の表示は、タブで簡単に切り替えることが可能。パラメータを再調整して、何度でも変換し直すことができ、満足できる画質になるまで再変換すればよい。

ひと昔前までLEDといえば、単色/2色の電光掲示板というイメージだったが、近年では競馬やスポーツ競技などでフルカラーのダイナミックなLEDスクリーンを見られるようになった。LEDのドットによる表示は、液晶などに比べて解像度が低く“粗い”感じがするものだが、独特な風合いがあり、使い方次第では美しい絵作りもできる。

電球本体の色やフレア、電球の隙間などは、非常に細かい調整を行える。単色/2色のLED風画像も作れる。例えば、高速道路で見られるような電飾の「文字」を作りたければ、グラフィックソフトなどで、テキストを画像として保存しておけばよい。

LEDによるドット表示という処理方法の特性により、変換後の画像サイズは元画像よりも大きくなる。電球同士の隙間を作るとさらに大きくなるので、注意が必要だ。

動画ファイルの変換には対応しないが、フォルダ内一括変換を応用すれば、例えば動画を1フレームずつ静止画像（連番）で変換保存し、変換後のファイルを結合することで、擬似的に電光掲示板風の動画を作ることも可能だ。

開発中に苦労した点
画像処理の手順を間違えると変換結果が変わってしまうので、バグが多発し、開発が難航しました。しかし、それ以上にレンズフレアの調整に一番苦労しました。弱すぎると光っている感じがしないし、強すぎると不自然な画像になってしまいます。結局のところ、フレアの明るさはユーザに任せることにしました。

ユーザにお勧めする使い方
予想通り、鉄道の行き先表示の再現に使われるユーザが多いみたいです。いまのところ電車の側面のLED再現が人気のようですが、駅のホームのLEDやバスの行き先表示に使うのもおもしろいと思います。また、時計アプリ、株価表示アプリなどのソフトを作る際の素材作成にも最適です。あと、電光掲示板は画素数が少なくても、なぜかきれいに見えるのが特徴です。解像度の低い画像素材を有効利用するという目的でも、本ソフトが活用できるのではと思います。

今後のバージョンアップ予定
重要なところはひと通り完成してしまいましたので、今後はユーザのみなさまのご要望やバグ報告に対応してゆきたいと思います。たくさんのご意見をお待ちしております。