へっぽこ魔導士に召喚されたのが運のツキ？　物言うネコとなってトラブルを解決しよう

「セイクリッドキャット」は、ネコの「ミリオン」（名前は変更可能）を操り、さまざまなクエストをこなしてゆくアクションRPG。物語は、ケルベロスを召喚するつもりだった未熟者の魔導士「エナ」が、誤って3匹のネコを召喚してしまったところからはじまる。そのうちの1匹が主人公のミリオン。ミリオンの首輪には「翻訳の鈴」が付いており、人間の言葉を理解することができた。

エナの勧めで外を探索していたミリオンは、モンスターに襲われていたネコ「ミッシェル」を助ける。「お礼がしたいから、自分の住む村に来てくれ」というミッシェルに誘われて東へと向かったが、着いてみると村は怪しげな組織に乗っ取られていた。飼い主の借金のかたとして、村長の家に監禁されてしまったミッシェルを助けるため、ミリオンは村長宅を襲撃する。「ビリッツ」や「ギスト」といったネコ仲間に助けられながら、ミリオンはなんとかミッシェルの救出に成功するが、ミッシェルをさらった組織の「親分」は、「巨大な魔力が秘められている“スフィア”を探している」という謎の言葉を残して去ってしまう……。

アクションが苦手でも、キーの押しっぱなしでコンボ攻撃が可能

見下ろしタイプのフィールドを探索するアクションRPGで、戦闘はシンボルエンカウント方式。モンスターに接触することにより、戦闘がスタートする。戦闘時の主なアクションは、攻撃を3回まで連発できる「コンボ」、レベルが上がるごとに修得できる「バックステップ」などの「特殊スキル」、一瞬だけすばやく移動することが可能な「クイックダッシュ」など。物語が進むと、味方を召還して、全体攻撃や体力回復などをしてもらえる「サモンスキル」も利用できるようになる。操作は【A】が連続攻撃、【B】がスキル、【C】がクイックダッシュ、【Z】がサモンスキル。さらに、トリガーボタン（【L】/【R】）と他のボタンの同時押しで、サブウェポンやアイテムも使える。サブウェポンは2種類まで装備できる。

プレイヤーキャラクタには、HP（体力）やサブウェポンを使用するのに必要なSPのほかに、「BG（バランスゲージ）」が存在する。戦闘中に敵の攻撃が当たったりするとBGが減少し、BGゲージが0になってはじめてHPが減りはじめる。BGは少しずつ回復するため、ゲージが少なくなってきたら敵との間合いを取って、HPを減らさないように注意したい。そのほかにも、敵に攻撃を当てると増え、最大までためるとサモンスキルを発動できるようになる「サモンスキルゲージ」がある。

難易度は、ゲームスタート時に「イージー」「ノーマル」「ハード」の3段階から選ぶことができる。アクションが苦手という人には、イージーでのプレイがお勧めだ。イージーなら、キーボード操作で快適かつ爽快にプレイを楽しめる。しかし個人的には、ゲームパッドを使用した方が、コンボ攻撃を出しやすいように感じた。

自由度は高いが、ゲーム中にチュートリアルなどのシステム説明はなく、最初は戸惑ったり、わかりにくいと感じたりするかもしれない。だが、非常にシンプルな操作のため、バトルをこなしてゆくうちに自然とシステムを把握できる。また、序盤からさまざまなスキルを修得でき、武器などのアイテムも豊富に用意されているため、キャラクタをカスタマイズするおもしろさを十分に堪能できる。これまでアクションが苦手で避けていたという人には、ぜひ、ネコたちの粋な会話を聞きながら、手軽に楽しめる爽快バトルを楽しんでいただきたい。

開発中に苦労した点
一番苦労したのはバトルシステムの構築です。スクリプトについて右も左もわからないような状態からシステム作成をはじめたので、思い通りに動作させるのにとても苦労しました。また、制作途中で大幅なストーリー変更をしたせいで、ほとんどのデータが作り直しになってしまい、大変でした。

ユーザにお勧めする使い方
ゲーム開始時にバトルの難易度を調整できますので、アクションが苦手な方でも楽しんでいただけると思います。アクションが得意な方は、ぜひハードモードや「ボスラッシュ」に挑戦してみてください。